■パスポート、ジャミーン、名刺――違和感続出

 乃木(堺)がアリ(山中)にパスポートとクレジットカードを預けた場面には、

《アリはここまでの流れの中でジャミーンが乃木の家にいる事を知っている数少ない人物。航空券を取る際に乃木からクレジットカードを預かり住所まで知っている可能性もある》
《あのクレジットカード、ちょっと心配》
《乃木は本当はアリの事信用してないよね?!パスポートとクレカ渡したけど泳がせてるよね?》

 といった考察もあったが、今回第19話の放送を前にして、該当シーンを切り取ったビジュアルが“再掲”されたことから、

《やっぱりアリが裏切るんじゃん!》
《まさか…アリ裏切るのか???》
《このシーンを今出すあたりなんか裏ありますねきっと》
《ここ絶対重要よねー 確かにまだ伏線?っぽいやつ回収されてないし》

 と、このタイミングで再掲されたことを意味深に思う声が多く寄せられているのだ。

 アリが疑われている“根拠”は、上記のクレジットカードの場面だけではない。

 まず、同じく第12話では、アリが、バルカの少女で現在は日本に滞在中のジャミーン(本間さえ/12)がバルカに帰国することを過剰に恐れるような場面があった。ジャミーンは「シンシー」に狙われていて、後半戦の予告映像では、寝ているところを誰かが襲撃するような不穏な描写も。

 そして、第18話では、アリが乃木から渡された表向きの上司で別班員の長野利彦専務(小日向文世/72)の名刺を見た際のリアクションも考察を呼んでいる。名刺に書かれた肩書きは「代表取締役専務執行役員」で、しかも小さな文字で書かれているのに、アリは一発で「長野専務」と読めたことから、“実は面識があるのでは”という考察も。

 また、同回終了後にXに投稿された“別班奪還作戦”に参加するメンバーの集合写真にアリだけ写っていないことから、《この写真、アリがいないの気になる…》《ここにアリがいないのはなんで?》《集合写真にアリいないけど…》と、疑う声も多く寄せられた。

 さらに、10月3日配信のMANTANWEBのインタビューでは、山中自身も第19話のアリについて《ちゃんと留守番できるかな?》と意味深にコメントしている。

 アリの裏切り説――ドラマライター・ヤマカワ氏はこう考察する。

「アリといえば、通信衛星のアクセス方法や秘密の暗号コードなどテントの最重要情報を乃木にリークしたり、逆に乃木を出し抜いてコントロールして動かしていたり、裏切り者の顔を見せる人物。さらなる裏切りがあってもおかしくないでしょう。

 空港のシーンといえば、飛行機のチケットを手配してもらうため、乃木がアリに大切なカードを渡していたことを思い出します。あの時は、乃木がアリを信頼していると思っていたのですが、気になるのはドラムの表情ですね。アリの裏切りに気づいていて、疑念を抱いているように見える。それを視聴者に思い出させるために再掲されたのかも……」

 アリは、第1シーズンでは、乃木にウソの情報を織り交ぜることで、結果的にテント内部の裏切り者を乃木に見つけさせる――というクレバーさも見せていた。もし敵に回っていたら恐ろしい男だが……。

ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。