木村拓哉(50)主演のドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)の第4話が5月1日に放送され、視聴者から「謎解きが雑すぎる」などと指摘されているが、同局の番組審議委員会からも早々にツッコミが入っていたことが分かった。

 これは、4月12日に開催された、フジテレビの「第526回 番組審議会」のこと。同会は放送法に定められた機関で、番組内容の充実・向上を目指すことが目的。各界の有識者6名の委員で構成され、毎月の会議で1つの番組について意見が交わされているという。

 この時の審議番組が、4月10日に放送されたの『教場0』の第1話。その中で出された意見は、称賛の声がある一方で、「殺人のトリック、動機、事件の解決方法など腑に落ちない点が複数あった」「殺人の動機の描き方が気になった。そこに至る背景描写がないため、理解できなかった」など、批判的な声も少なくなかった。

 委員に指摘されていたのは、被害者に指示されてタクシーが走ったルートが犯人の名前の“日中弓”と、ひと筆書きのGPSアートになるという陳腐な謎解きや、犯罪者と被害者の描き方の浅さだったと思われる。

 稚拙なトリックは第4話も変わらなかった。その内容は以下。人気工芸家が自宅のリビングで死体となって発見され、隣の家に住む小学生から、被害者の家から女性が出てくるところを目撃したという証言が得られた。そこで、容疑者として浮かんだのは、妊娠中の短大生・萱場千寿留(生見愛瑠/21)だった。

 千寿留は、お腹の子の父親の工芸家に自宅に呼ばれ、赤ちゃんを渡してほしいと言われていた。工芸家はイタリアで恋人ができたが、妊娠できない体のため、千寿留の子がほしいというのだ。千寿留は「おろせと言ったのに」と反発するが、裁判になったら裕福な自分の方が親権がとれると言われたため、大皿で工芸家の頭部を殴打してしまったのだ。