乗り込んだタクシーの運転席が“完全無人”──。そんな夢のような時代がやって来るかもしれない。
「9月15日、タクシーアプリ運営会社GO、米国自動運転会社Waymo、大手タクシー会社の日本交通の3社が連携し、2027年までに都内で100台規模の“完全無人タクシー”運行を目指すと発表しました」(全国紙経済部記者)
実現すれば、まさにSF漫画の世界。一方、気がかりなのは、既存のタクシーの存続問題だ。
「国土交通省の『数字でみる自動車2024』によると、ピーク時と比べて24年の運転手の数は約15万人減。さらに、時間外労働の上限規制を定めた“2024年問題”で、長時間労働ができる運転手も不足しています」(前同)
人間が不要となる “自動運転”が普及すれば、ドライバーは「仕事が奪われる」と不安で落ち着かないのでは? だが、AIリサーチャーの今泉大輔氏は、こう解説する。
「むしろ、既存ドライバーと共存するはず。現状、人員不足で深夜帯にタクシーが捕まりにくいといった課題がありますが、そこを無人タクシーで補完ができます。
さらに、今回の無人タクシーは限られた道や条件下でのみ運行可能なので、今のタクシーの仕事を奪うとは考えにくいでしょう」
そもそも、無人運転の現状は?
「今回、実用化を目指す自動運転のシステムはレベル4。一定の条件下で人間の運転操作が不要となる高度自動運転です。一方、現行の自家用車の一部に搭載されているのはレベル2。
運転中にドライバーによる監視が必要な運転支援機能ですので、大きな違いがあります」(前同)
まったくの“手放し運転”ということに懸念を抱く人も多いだろうが、
「今回、話題のWaymoは公道での自律走行実績が3億キロ超で、人間よりも多くのケースを把握している。また、AI制御なので運転スキルでも人間よりミスが少ないと思います」(同)