職場などでの“健康診断シーズン”が到来。診断結果に頭を抱える前に、実践すべき“数値改善のコツ”を指南。10日間で肉体の元気を取り戻そう!【各項目の概要や基準値は最終ページの表を参照】
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まずは血圧から。
「血圧が高いと血管が傷み、動脈硬化が進みます。その結果、心臓や脳、腎臓などにダメージが蓄積し、日本人の死因2位の心疾患や4位の脳血管疾患など、重篤な病気を招く要因になります」(医療ジャーナリスト)
命を守るうえでも重要な数値だが、「血圧は比較的、コントロールしやすい」と話すのは、総合内科専門医の秋津壽男氏だ。
「効果的なのは減塩です。検査の数日前は塩辛いものは食べない。漬物にしょうゆをかけない、みそ汁の具を増やして飲む量を減らす、ラーメンのスープは残す……そんなちょっとした工夫で数値は改善されます」
さらに、ナトリウム(塩分)摂取対策として、カリウムを含む食材を取り入れるのも有効だという。
「カリウムには、余分なナトリウムの排出を促し、血圧を下げる働きがある。バナナやアボカド、食塩無添加のトマトジュースなどを検査10日前から毎日とれば、効果があります」(前同)
一方、血圧と睡眠時間の関係を教えてくれたのは、『健診結果の読み方』(講談社+α新書)の著者で、医療評論家の永田宏氏だ。
睡眠不足になると交感神経が活発になり、結果、血管が収縮して血圧が上がる。
「ですから、検査の1週間前から7〜8時間の睡眠を取るのが一番の対策です。前日だけではダメで、最低1週間は必要です」
一般的に高血圧の診断基準は診察室における測定で、140/90mmHg以上とされる。ただ、永田氏は「基準値を多少超えても過度に恐れる必要はない」と言う。
「厚生労働省も“上(収縮期)”が150〜160以下なら薬は使わないほうがよいとしている。焦らず、生活習慣を見直して経過を見ることが大切です」(前同)
一方、健診で見落としがちなのが、“下(拡張期)”の数値だという。
「上と下の数値の差が60以上あると、注意が必要だと考える医師もいます。加齢に伴って血管の弾力が失われ、脈圧が大きくなっているサインだからです。心血管病のリスクもあるので、健診では“上下の差”に目を向けてください」(同)