■次も別班員奪還ならず?
派手な別班員奪還作戦が展開されると思えば、突撃準備で終了。ストーリーをざっくりいえば、村民を買収。リュウ(堺・二役)がシンシーの核融合関連の責任者に。核融合研究者・エリシャの娘のプリシャはジャミーン(本間さえ/12)っぽい。和田(平山)は殺されたかもしれない、ぐらい。じれったく思うのも無理はない。
冒頭で「本日の放送には、一部に暴力的描写を含む表現があります。ご視聴にはご注意ください」と注意喚起された拷問シーンにしても、ただグロいだけな印象。また、拷問を受けている黒須駿(松坂桃李/37)以外の別班員は4人は、第2シーズンが始まってからずっと監禁されていて、人となりが描かれることのなかったモブキャラみたいなもの。
そんな彼らの拷問シーンを見させられても気持ちは動かない。グロい以外の感想が出てこないのも当然だ。せいぜい、別班員って口を割らなくてすごい、ぐらいの効果しかないのに、これを延々と見せる意味がわからない。《もともと1クールを無理やり2クールに薄めたのかな〜》などと、拷問シーンで尺の水増しを疑う声が上がるのも当然だろう。
放送開始以来、不満の声が一番多く見られた今回。これで離れた視聴者も多そうだ。次回でようやく突入するようだが、予告でチョッキーが「これシミュレーションと違うじゃない」と言っているのを見ると、作戦はスッキリ終わらず、さらにその次まで引っ張る可能性もある。それでは、さすがに視聴者も我慢の限界だろう。
残りは5話。このペースでは、本筋であるはずの核融合技術が絡む、ジャミーン(本間)争奪戦は最終回間近であっさりまとめられてしまうかもしれない。いまだにメインキャラの柚木薫(二階堂ふみ/32)が本格的に物語に絡んでこないし、こんな状態で盛り上がるとは思えないのだが……。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。