■どの作品も視聴率は伸びず

「芳根自身はがんばっているだけに、ちょっとかわいそうですね。芳根はこれまでも朝ドラの『べっぴんさん』(NHK/2016年)『表参道高校合唱部!』(TBS系/15年)『海月姫』(フジテレビ系/18年)と、主演したドラマがどれも低視聴率に終わっています。今作で低視聴率女王の評価が確立しそうで心配です」(ドラマライター・板橋六郎)

 それぞれの作品の視聴率は『べっぴんさん』が全話平均が20.3%、『表参道高校合唱部!』は5.9%、『海月姫』は6.1%となっている。当時は現在と数値の捉え方が変わってくるが、どれも失敗といっていい数字だ。

「ただ、『べっぴんさん』は脚本が批判されていましたし、『表参道高校合唱部!』も新人を多くキャスティングしたため知名度で不利でした。『海月姫』は原作漫画の個性をいかしきれなかったなど、芳根以外の要因で失敗しています。今作もキャラ設定が嫌われているわけですし、作品に恵まれなかったとしかいえませんね」(前同)

『海月姫』以来、芳根は『真犯人フラグ』(日本テレビ系)や『オールドルーキー』(TBS系)など人気ドラマでサブの役を積み重ね、評価を高めてきた。『それってパクリじゃないですか?』は満を持しての主演だったのだが……。

 とはいえ、ドラマはようやく中盤に差しかかる段階。経験を積んだ亜季が生き生きと動き始めれば、視聴者の評価も変わるはずだ。今後の展開に注目したい。