■“約12年ぶりの音楽番組で生歌唱”は先を越された

 中森は2010年10月末に、体調不良を理由として無期限の音楽活動の休止を発表。17年末のディナーショーを最後に、長らく芸能活動も休止していた。しかし、中森は22年8月に再始動を宣言。23年12月には『中森明菜 オールタイムリクエスト』(ニッポン放送)にコメント出演し、メディアでは約9年ぶりとなる肉声を届けた。

 さらに25年末にはおよそ8年ぶりとなる新曲『Merry Christmas, My Heart』を配信リリース。これもあって『紅白』出場に期待する声は多かったが、出場することはなかった。

 そして今年7月17日には、生放送番組の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演して、代表曲の『難破船』と復帰後の新曲『ごめんと、すきと、』(7月1日配信)の2曲を披露。中森が『Mステ』に出るのは30年ぶりで、音楽番組で生歌唱するのも2014年の『紅白』以来約12年ぶりということで、大いに注目を集めた。

「『紅白』としては、“中森明菜の復活初のテレビ生歌唱!”という部分に価値があると考えていたけれど、それを『Mステ』に先にやられたと。中森さんの復帰後の曲は、ドラマや映画の主題歌になるなど、ブームになったというわけでもないですよね。それもあって、今回は近藤さんの生出演を優先したい意向があるのかもしれません。近年の演出を考えても、近藤さんの出場はNHKにとってメリットがあるんですよね」(前出のレコード会社関係者)

 ここ数年の『紅白』は、常連の郷ひろみ(70)以外にも、往年の人気歌手が久しぶりに起用されることが多い。24年の『紅白』には、南こうせつ(77)が1997年以来6回目、THE ALFEEが83年以来2回目に出場。25年には、矢沢永吉(77)が2012年以来3回目の出場を果たしただけでなく、メイン会場「NHKホール」に生出演するサプライズ演出で盛り上げた。

「背景には、視聴者の高齢化が指摘されています。『紅白』サイドとしては視聴者の若返りを図りたいでしょうし、実際に若者に人気の歌手も多く出場していますが、上の世代の視聴者のニーズにも応える必要があるんです。それで、往年のスターの再登場が増えていると。80年代に一世を風靡した“マッチ”こと近藤さんもその枠だと見られ、だからこそ『紅白』は、彼をキャスティングしたいのではないかと言われていますね」(前同)

 中森と近藤が2人とも今年の『紅白』に出場したとしても「同じ場所で、共演するわけではないでしょう」(同)ということだ――。