■白石聖ら充実の若手キャスト

 X上でも、《すごいスピード感で面白かった〜!令和のこの時代は働き方や若い医師の考え方が昔とは全然変わってるから、以前のシリーズとは違った見方ができる》《ひたすら救急医療100%の進藤先生が戻ってきて、一癖も二癖もある個人主義の専攻医達と摩擦を起こしていく現代的な医療ドラマが楽しみ》などと好評だ。

 ただの懐かしで終わりそうにないのは、内容だけでなくキャストを見ても感じる。松嶋に江口、沢村一樹(59)と昔の名前もあるが、象徴的なのは専攻医・研修医に木戸大聖(29)、萩原利久(27)、白石聖(28)など、若手俳優の実力派を揃えていること。松嶋と江口だけが売りではないのは明らかだ。

 世代間のコンプラ・ハラスメント問題が入ってくるのはお約束だが、それらのギャップよりも「目の前の患者を救う」というドラマテーマをしっかり前に出していた。そこに向かってベテランと若手がぶつかり合いながらドラマを展開するのだが、芯がしっかりしているから、ちゃんと全世代に訴えかけられる作りになっている。

 前期の『GTO』と比べると、驚くほど誠実かつ骨太な作りだった。それもあってか、平均世帯視聴率は初回から10.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好調で、4月期に月9ドラマで復活した人気シリーズ『続・続・最後から二番目の恋』の初回9.4%も超えてきた。今期のフジテレビは 『kiDnap GAME』、『ポリティカルパン』など話題作が多いが、本作も大いに期待できる。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。