スマートフォン、パソコン、タブレット──。ここ10年で当たり前になってきている“画面を見る日常”が、子供たちの目の健康にも弊害を及ぼしている。
「文部科学省の発表する『令和7年度学校保健統計』によると、2025年の小学生の約36%、中学生の約60%の視力が1.0未満。1979年と比較し、小学生は約2倍、中学生は約1.7倍と、大きく増加していることがわかりました」(医療雑誌ライター)
実際、街中では一昔前より“眼鏡っ子”が増えてきている気がする。映画館やフードコートなど、子どもの集まる場所に行ってみれば、特段抵抗する様子もなく当たり前のように眼鏡をかけている小さな子どもたちを度々目にする。2024年に眼鏡ショップ「アイメガネ」が行った子どもたちの“眼鏡デビュー”の時期を調査したところ、なんと“小学1年生”が最多だったというから驚きだ。
ケイシン五反田アイクリニック院長、内野美樹氏が解説する。
「今の時代、3,4歳でもタブレットやスマホを普段から扱う子どもも増えてきたことが大きいでしょう。コロナ禍を機に、外遊びのような“遠くを見る”行為が減少し、タブレットやスマートフォンのような“近見”の作業が増えたことが、最近子どもの近視傾向が進んでしまった背景にあると考えています」
もはや、学校教育でも“1人1台タブレット”、さらには家でも端末で動画を見て過ごす時代。大人の我々でさえブルーライトで目が疲れてしまうのだから、子どもたちにはさらに大きな負担になってしまうのは想像に難くない。
その一方で、“近視を抑える最新治療”として眼鏡をかける子どもたちもいる。
「今年の6月から、“近視管理用眼鏡”が近視抑制治療として販売されているんです。一般的な眼鏡と仕組みは異なり、レンズの周りに特殊な構造を組み込むことで2年間の平均抑制率が50~60%になっているといいます」(前出の医療雑誌ライター)