■25億円の新部屋は稽古場観覧席が78
総工費25億円とも言われている新しい部屋(ビル?)の全容は、こうだ。
1階は土俵のある稽古場で、「コの字」状に78席の観覧席がある。そして2〜3階は、ステージ付きの飲食店が入り、4〜5階も飲食店が入居予定だという。
6〜7階は、親方と力士たちの居住スペースだというが、開いた口が塞がらない。
確かに、昨今は東京の土地やマンションが高騰し過ぎて、相撲部屋の運営だけでやっていくのが大変なのは分かる。実際、墨田区にある元関脇・豪風の押尾川部屋は、相撲部屋とマンションを併設させた作りになっている。
だけど、あまりにも「金儲け」主義に走っていないか? 伊勢ヶ濱部屋には、関脇・熱海富士や小結・伯乃富士をはじめ、現在9人もの関取がいて、力士も30人近い大所帯。
「もっと、もっと」と金にこだわるのも分からないではないけれど、そうした師匠の姿を近くで見ている弟子たちは、どう感じているだろうか?
大相撲の原点を見直してほしいね!
貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。