■『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』『踊る大捜査線』…人気作が次々と“復活”
たとえば、2020年には、鈴木保奈美(60)主演、織田裕二(58)が相手役の月9ドラマ『東京ラブストーリー』(91年1月期)を、伊藤健太郎(29)主演、石橋静河(32)が相手役の現代劇としてリメイク。最初にフジテレビの配信サービス・FODで20年4月期に配信され、その後、21年10月期に地上波の火曜深夜枠で放送された。
また、今年4月期には、浅野温子(65)と武田鉄矢(77)がダブル主演した月9ドラマ『101回目のプロポーズ』(91年7月期)の続編『102回目のプロポーズ』を、唐田えりか(29)と霜降り明星・せいや(34)のダブル主演として制作。3月にFODで先行配信してから、地上波では水曜夜11時枠で4月1日から順次放送した。
「どちらもオリジナル版は現在まで語り継がれている伝説的なトレンディドラマですが、続編・リメイクはオリジナル版ほどの社会現象には至らなかった。視聴率に関しては、『102回目のプロポーズ』の世帯視聴率は1%台~2%半ばだったといいます。放送が遅い時間なので仕方はないでしょうが……」(制作会社関係者)
さらにフジテレビでは、織田裕二主演の刑事ドラマから始まった人気シリーズ『踊る大捜査線』(97年1月期~)も再始動。物語は2012年公開の劇場版『THE FINAL』で完結していたが、14年ぶりの本編シリーズとして『踊る大捜査線 N.E.W.』が9月18日に公開された。興行収入は公開4週目の10月12日時点で30億円を突破したと発表されている。
『踊る大捜査線 N.E.W.』は公開4週目で30億円を突破するなど堅調に推移している一方、シリーズ最大の173.5億円という記録と比較される宿命も背負っている。同シリーズでは、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03年)が興行収入173.5億円を記録。25年公開の映画『国宝』に抜かれるまで、邦画実写の歴代興行収入1位の記録を22年間キープしていたことで知られる。
そんな『踊る大捜査線 N.E.W.』には《ドラマ初回放送からのファンとしてはやっぱり「オールスター同窓会感ありがとう!!」だった》《懐かしい顔ぶれが見られたのは感慨深かった》など好意的な声も多いものの、《ぶっちゃけ脚本は微妙でコメディパートがしつこく感じた》《脚本家の価値観が令和にアップデートされてない》など厳しい声も多く、評価は割れている。
「『踊る大捜査線 N.E.W.』の興収は最終的には40億円前後になるのでは、と見る向きもありますが……『THE MOVIE 2』の圧倒的な数字や、14年ぶりの本編であることを考えると、やはり寂しい感じも。織田さんが続編に意欲的ですし、趣里さん(36)や白洲迅さん(33)が演じる次世代の刑事たちも登場しただけに、今後の展開に期待する声は少なくないですが……」(前同)
このように、近年のフジテレビの“平成ヒット作再生”は、作品によって明暗が分かれている。
その他にも、吉岡秀隆(56)主演の『Dr.コトー診療所』の16年ぶりの“完結編”映画が22年に公開され、小泉今日子(60)と中井貴一(65)の『最後から二番目の恋』シリーズも25年4月期に11年ぶりの続編が放送された。近年のフジテレビでは、往年の人気作品を再始動させる動きが目立っている。
「続編・リメイク作品が多発している背景としては、まず自社が誇る人気コンテンツを大切にしていきたいという思いがあると考えられます。それに、ドラマを見る視聴層が高齢化しつつあるため、その世代に人気があった作品を復活させたいという狙いがあるとも聞こえてきていますね。
また、『踊る大捜査線 N.E.W.』の趣里さんと白洲さん、『救命病棟』第6シーズンに初登場した萩原利久さん(27)などがそうですが、若手の人気俳優を次世代キャラのような立ち位置で出せるというところも大きいのではないでしょうか」(同)
『最後から二番目の恋』や『救命病棟24時』のように好反応を得る作品もあれば、『GTO』のように数字で苦戦するケースもある。では、22年ぶりの連ドラ復活となる『ウォーターボーイズ2027』はどちらに転ぶのか――。