「予想を超える反響というより批判の嵐でした」
10月3日にXに投稿された一本の動画。これがアップから約2週間で再生回数5700万回を突破、3200件を超えるリプライがつき(10月16日時点)、ネット上で大きな議論を巻き起こしている。その議論とは、自転車とクルマの走行マナーを巡っての賛否だった。
冒頭のコメントは動画の投稿主。今回の大きな反響から本サイトが話を聞くと、このような回答があった。
動画の内容は、カーブが連続する山間部の道路をロードバイクで走行していた投稿者が、後方から近づいてきた軽自動車にカーブ付近で追い越される場面を記録したもの。自転車すれすれのところまで接近しての追い越しで、あわや大事故という場面が映されている。
カーブでの追い越しは、一歩間違えば重大事故につながりかねない。幸い接触はなかったが、SNSで議論になったのは、クルマの運転方法だけではなかった。
「“邪魔”“公道に出てくるな”“道を塞ぐな”など、動画には関係ないコメントが多数届きました。なかには“轢かれなくて残念”というひどいものまでありました」(前同)
動画の舞台は、神奈川県相模原市と山梨県方面を結ぶ国道413号、通称「道志みち」。で、ドライブやツーリング、サイクリングを楽しむ人にも知られるルートだ。投稿者は、ロードバイクの追い越しは構わないがカーブではやめてほしい旨を訴えるために投稿したのだが、コメント欄は、ロードバイクの走行位置や後続車への配慮についても批判が集まり、なかには自転車が車道を走ること自体を疑問視する意見も。目的とは真逆のコメントであふれ返ったのだ。
ちなみに、動画に入っている「キューッ」という音については、危険を回避するために自身が急ブレーキをかけた音だとしている。また、当時は朝8時台で交通量も少なく、後続車をせき止めていなかったことを示すため、あえて長めの動画を公開したとしている。
「僕じゃない誰かの危険運転を、同じ趣味なだけで僕に当てはめて批判する方も多数いて……本来の論点に触れず、自転車乗りへの不満のはけ口として一方的にぶつけられて残念でした」(同)
危険な追い越しを訴えたはずの投稿が、いつしか自転車側の走行マナーを巡る論争へと発展した今回の投稿動画。をどう見るべきなのか。自身もロードバイクに乗り、自転車に関する著書を多数持つジャーナリストの疋田智氏に話を聞いた。