詐欺撲滅系YouTuber「KENZO」として活動する池田実貴容疑者(28)が10月14日、名誉毀損の疑いで逮捕された。「詐欺撲滅」を掲げていたYouTuberに、何があったのか――。
YouTubeで103万人の登録者を持つチャンネル『KENZO 【新宿109】』を運営していたKENZO。悪質なマルチ商法関係者や詐欺師などに突撃し、糾弾する動画を多数投稿するなかで、2025年6月、京都市の不動産会社代表だった男性の画像に「僕の職業は、詐欺師です」「巨額M&A詐欺師か」「京都の寄生虫との呼び声も!?」などのテロップをのせた動画を投稿し、名誉を毀損した疑いが持たれている。
この事件をめぐっては、被害者の男性から現金30億円を脅し取ろうとした疑いで、岡山市の会社役員・赤木誠容疑者(46)ら2人も逮捕された。
この動画の翌月に、被害者の男性は死亡。その後動画は削除、男性の母は15日、KENZOら3人に対し、約2億3000万円の損害賠償を求める訴えを起こしていたのだった。
KENZOは「犯罪撲滅」をうたい、悪質な業者やトラブルの加害者に突撃し糾弾する動画をアップしていた。
「犯罪撲滅系のYouTuberは、動画の撮影方法が強引であったり、ネタ提供者の一方的な意見だけを聞いていたりすることもあるなど、危うい部分があるのは確かです。ただ、実際の犯罪を抑止する効果もあり、そこへの期待感が大きいのも事実です。
KENZOについても、悪質性が指摘されていたマルチ商法の業者や投資トラブルの関係者などに突撃しており、正義感が強く、犯罪の抑止力にもなっていたので活動がポジティブに捉えられていた側面もありました。
加害者とされる人物へ突撃する動画はスリリングかつ刺激的であり、だからこそ登録者数が増えていったという側面は大きいでしょう。とはいえ、警察でもない一般のYouTuberが私的に制裁を加えることや、加害者とされる人物の個人情報などを動画として晒していることについて、当初から是非を問う声は多くありました」(動画制作会社関係者)