日本競馬界のレジェンド・武豊が名勝負の舞台裏を明かすコラム。10月24日の9Rなでしこ賞(京都)ではポットビートに、11RカシオペアSではガイアメンテに、翌25日の9R萩Sではヴァンクライ、11RカノープSではギュルヴィに、メインレース・GI菊花賞(京都)ではゴーイントゥスカイに騎乗予定の、彼のここでしか読めない勝負師の哲学に迫ろう。
(以下の内容は2026年10月19日に寄稿されたものです)
今年こそ、世界最高の勲章を、この手に――。
先代の故・松本好雄オーナー、兄のような存在でもある石橋守調教師、父の時代からお世話になっている三島牧場と、最高のチームで挑んだメイショウタバルとの凱旋門賞でしたが、またしても大きな壁に跳ね返されてしまいました。
もちろん悔しい。ただ、結果は残念でしたが、先頭に立って逃げ粘るという、いつものメイショウタバルの競馬を貫き、それをやり切ったことに、清々しさも感じています。
もしかしたら、「この凱旋門賞を勝つまでは騎手をやめられない」と思っている僕に、競馬の神様が“もっと頑張れ!”と、エールを送ってくれているのかもしれませんね。
応援してくださった、たくさんの方々には感謝しかありません。本当に、ありがとうございました。
この先、いつまで現役を続けていられるのか、僕にも分かりませんが、“凱旋門賞を勝つまでは……”というのは、大きなモチベーションになっています。
来年こそは最高の結果を出せるように、けっして諦めることなく、日々精進していきたいと思っています。
その夢に向かっての第一歩。10月24、25日の騎乗馬です。
僕は両日とも京都競馬で、24日は、9R2歳1勝クラスのなでしこ賞(ダート1400メートル)は、新馬戦を圧勝したポットビート。11R3歳オープンのカシオペアS(芝1800メートル)は、ここまで21戦5勝のガイアメンテをパートナーに参戦。勝てるチャンスがある馬への騎乗依頼に、ワクワクしています。