■日本の地上波か海外配信か――各局で行なわれている“議論”
一般論としてフィクションでも“食べ物を粗末にする”という描写を嫌う人が多いことに加えて、先生がちゃんと確認しないままイチゴ狩りを始めたり、園児が畑を荒らすのを止める様子もなかったことなどには、
《いちご狩り農園間違えた先生の落ち度がまずありえんけどさらに園児が食い尽くして荒らしまくった畑に対して何のフォローもせず帰っていくのありえんすぎて無理》
《荒らした園児より荒らしてる園児を野放しにしてる先生のがヤバいだろ》
《最後のいちご狩りが、勘違いから恋を始めるためだとしてもあまりに悲しくて不快で、観る気を削がれた》
といった声が多数寄せられることになった。
また、幼稚園の先生と園児たちは第2話で夏凛(今田)に謝罪しているが、その際の、園児と先生がイチゴを絶賛したうえで園児たちが書いたお礼の寄せ書きを渡す、という流れにも、
《あんな畑荒らして帰ったくせしてどのタイミングで謝罪しようと思ったんか知らんけど園児連れて寄せ書きで謝罪は普通にありえなさすぎ》
《園児食い尽くしいちごの後始末が寄せ書きなの解せん 先生も謝りに来るのに園児引き連れて同情に訴えてるのもちょっと…》
《ガキ連れてきて寄せ書き持ってきて子供たち幸せそうでした許しては人として大人としておかしいよ?》
などとツッコミが寄せられている。
そうした厳しい声が多い一方で、『メリーベリーラブ』は前述の制作背景もあって韓国ドラマに近い作風のため、
《日韓合作の良い風味はこれまでにない感じ。脚本のみならずカメラと照明、韓国ドラマからのテンポの良さにワクワクしてしまう》
《完全に韓ドラなんだなこの手のラブコメは今や韓国の方が上手いを再認識》
といった好意的な声、さらには、
《良くも悪くも韓国ドラマ。日テレが、韓国スタッフにお金渡して、日本で韓国ドラマ作ってる感じ》
《日本のドラマにチャンウクが出てるというより韓国ドラマに今田美桜が出てる感覚なんだよなこれだけスタッフの多くが韓国人なんだもん》
といった指摘もあるが――前出の芸能プロ関係者は言う。
「韓国ドラマは世界的に人気がありますよね。日テレとしても、自社のドラマを世界で見てもらうためにノウハウがある韓国の会社とタッグを組んでいるわけで、それで韓国ドラマのテイストになっているということでしょう。その結果、Disney+での世界配信は好評の一方で、従来の地上波ドラマ視聴者には十分に届いていない可能性がありますよね……」
『メリーベリーラブ』に限らず、近年の地上波ドラマは海外展開を意識して作っているところがある。現在放送中の2026年10月期で言えば、坂口健太郎(35)主演のフジテレビ系火9ドラマ『kiDnap GAME』は日中韓共同制作の作品で、18の国と地域で放送・配信予定。『メリーベリーラブ』同様に、良くも悪くも“海外ドラマ感が強い”と指摘されている作品である。
「日テレに限らずキー局では、地上波の連ドラを海外に向けた配信を意識して作るのか、純粋に日本のお茶の間の視聴者に向けて作るのか、という議論がなされているといいます。大手配信プラットフォームと組めば潤沢な制作費を確保しやすい一方で、従来の視聴層が大事なのではないか――そうした意見がぶつかっているようですね。
そして、『メリーベリーラブ』は海外配信を強く意識した作品ですが、現状、地上波の視聴率はかなり厳しくなっている、ということですね」(前同)
海外配信と地上波視聴率、その両立は今後の民放ドラマ制作の大きな課題になりそうだ。