■役所広司・ベキ「第22話再登場説」を呼ぶ2つの根拠

 そんな大波乱を迎えそうな『VIVANT』第22話だが――予告ではさらに、ベキの再登場を感じさせる意味深な演出もあった。《そしてーー》というテロップの後に、「ノアの方舟伝説」に関する多くの本、こちらを神妙な面持ちで振り向く乃木の姿が予告されているのだ。

「ノアの方舟」というワードは、第11話ですでに登場していた。乃木が大学時代からノアの方舟伝説に興味を持ち始めたと説明する場面があり、そこで乃木の義兄弟・ノコル(二宮和也/43)は「父さんと一緒だな」と話していた。乃木が「そうなんだ、奥出雲の実家で……」と続けようとするもノコルが止めて、その時の“本題”に移る、という流れだった。ノコルが言う「父さん」とは、ベキのことだ。

 また、乃木憂助の伯父であり、島根・奥出雲に住んでいる乃木寛道(井上順/79)はベキの弟だが、寛道は第11話で、警視庁公安部の捜査官・野崎守(阿部寛/62)と意味深なやり取りをしていた。

 野崎は同回で寛道を東京に呼び出して、「弟さんの乃木卓さんについてです」と一言。それを聞いた寛道が息を呑む場面があったが、その後にどんなやり取りがあったのかは、第21話時点では明らかとなっていない。

 野崎は同回の時点でダブルエージェント(二重スパイ)としてシンシーに潜入する計画を進めていて、後にイスラエルを経由してシンシーの本部へ。そこでシンシーの劉銘軒(リュウ・ミンシュエン/堺、一人三役)に二重スパイを見抜かれてしまい、餓死寸前の窮地に陥る。

 劉は自作自演で野崎を救済して“精神的奴隷”に仕立てると宣言して、現在の野崎はリュウに従順になったかのような様子を見せているが……野崎は、イスラエルに飛ぶ前に、寛道にベキに関する“約束事”を取りつけていたのかもしれない。

 意味深な「ノアの方舟」の本、そして野崎と寛道に関する未回収の伏線と思しき描写から、

《ベキはきっと生きている。野崎が兄者を呼び出したのも一つの要素。きっと彼は奥出雲で待機してるんだろう?》
《野崎さんから乃木叔父経由でベキが助けに行ったとかだったらいいな…》
《来週まさかベキが出てきそう?乃木が振り返るとベキがいる?》
《来週は...偉大なるノゴーン・ベキ...そんなことあれば嬉しいけどなぁ》
《予告にノアの方舟の書籍が!いよいよベキ再来か#阿部寛 が乃木の叔父と会ったのは堺雅人がシャキ城から帰ってくるまでは匿ってて欲しい、その後に乃木と共に活動する予定が、的なことを伝えたか》
《ベキ生存説、めちゃくちゃ分かります!あの部屋が乃木の実家で、叔父の井上順さんの家なら、ベキが匿われている可能性もありますよね…》

 といった考察が寄せられている。

 前述の予告から、ジャミーンと薫は何者かの襲撃によって危機に陥るとも見られている。それを乃木が助けるという見方もあるが、実はベキなのでは……そんな考察も寄せられているが、果たして。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。