■65歳以上なら補助金も
一方で病院に行くのは億劫だし、任意接種の場合は費用もかかるという声も。
「換気の悪い環境に長時間いる人や、自宅に幼い子供や高齢者がいる人には強く勧めます。65歳以上なら補助金も出るので、都内なら実質2~3000円で“安心が買える”という考え方もできますね」(前出の牧氏=以下同)
気になるデメリットは、「副反応」。コロナワクチンの後遺症が大きな問題となったこともあり、インフルでも同様ではないかという不安は拭えない。
「前提として、コロナのmRNAワクチンとインフルエンザワクチンは仕組みが異なり、強い後遺症になるリスクは少ない。それでも、接種者の1~2割に患部の腫れや痛み、発熱や体調不良などの副反応が起きると言われています」
アレルギー体質や蕁麻疹(じんましん)の起きやすい人は、注意が必要という側面もある。
「ワクチンを作るのに鶏卵が用いられるので、卵アレルギーの人には、ごくまれに症状が出ることがあります。その場合は接種前の問診票で、きちんと記載する必要があります」
ワクチンを打っても、インフルエンザにかかることはある。また、ワクチンを打たずに発症しても、迅速に治療をすれば不調を短期間に抑え込めるとも。
「若年の方や、数日でも体調不良があってはならない仕事がある場合は、やむをえないこともあるでしょう。その場合でも、タミフルなどの薬を予防投与することで、回復時期を1~2日、短縮できます」
重症化を防ぐために打つべきか、打たずに予防するか。後悔のない判断を!
牧潤二(まき・じゅんじ)
医療・医学ジャーナリスト。1950年、香川県生まれ。1973年、東京経済大学経済学部を卒業。1982年に牧事務所を開設。医療制度や医学・科学の現代史など、著書多数。