運転中の携帯電話使用等に起因する交通事故は、2021年以降、増加傾向にある。そうしたなかで10月25日、配信中のドライバーが事故を起こす動画がSNS上に出回り、「運転中の配信行為」に関して議論が巻き起こっている。
動画は、運転席でハンドルを握る男性と助手席に座る女性、後部座席に2人が座る様子をニコニコ生放送で配信した状況の一部を切り取ったもの。男性は配信プラットフォーム「Kick」とニコ生で活動をする「大ちゃんマン」で、女性はニコ生で配信をする「ゆきみ」だ。
「大ちゃんマンは、ニコ生配信者が集うドッジボール大会に向かう車中で配信を開始すると、スマホ画面を見ながら左手でペットボトルを持ち、時にハンドルから手を離すなど危なっかしい運転をしながら、寄せられたコメントについて返事をしていたんです。
そんななか、“大ちゃんマンと付き合ったら人生終わるで、って、終わんねーよ!”とツッコミを入れ、助手席のゆきみさんも“DM来た!”などと反応。そして大ちゃんマンさんがDM投稿者に対して指を指しつつ“おい、見えてるから”と言った瞬間、ゆきみさんが“あっ!”と叫び、ここで画面は灰色になりました。
映像では、大ちゃんマンがスマホ側に視線を向けて話した直後、助手席の女性が声を上げ、画面が大きく乱れます。その後、前方のバイクと衝突する事故を起こしたことが明らかになっています」(WEBライター)
その後、大ちゃんマンは予定通りドッジボール大会に出場したようだが、彼が所属する配信者集団「キッカーズ」からは脱退を宣告された。運営は同日、以下の声明を公式HPで発表した。
《キッカーズ3軍キャプテンの大ちゃんマンが、配信プラットフォーム「ニコニコ生放送」において車載配信中に事故を起こしたため、3軍監督の判断により脱退となりましたことをお知らせいたします。3軍監督は、キッカーズのブランドを著しく貶めたこと、被害者の立場を考えて処罰なしは不適切と判断したこと、そもそもKickで配信を行わずニコニコ生放送での配信が多かったことなどを理由に、この判断に至りました》
運転中の「ながら運転」については警察による厳しい取り締まりの対象だ。配信プラットフォームのなかには、運転者による配信自体を禁止したり、運転中に画面を注視するなどの危険な車載配信を禁止したりしているサービスもある。しかし、なかなかなくならないのが現状で、「Kick」では10月2日にも配信者の「黒澤」が首都高で追突事故を起こし、Kickアカウントが1か月の停止処分となっている。