今田美桜(29)主演の日本テレビ系水曜ドラマ『メリーベリーラブ』(夜10時~)と、坂口健太郎(35)主演のフジテレビ系火曜ドラマ『kiDnap GAME(キッドナップゲーム)』。現在放送中の、海外展開を意識した2作品は、国内の地上波では視聴率が低迷している――。
日韓共同制作の『メリーベリーラブ』は、一夜にして地位も財産も失った韓国の空間プランナーであるイ・ユビン(チ・チャンウク/39)、イチゴひと筋な日本の農業女子の白浜夏凛(今田)という、国境を越え運命的に出会った2人が、日本の美しく自然豊かな島を舞台に繰り広げる、甘酸っぱいロマンティック・ラブコメディ。
同作は日本テレビと、ドラマ『愛の不時着』や映画『パラサイト 半地下の家族』などで知られる韓国のスタジオ・CJ ENMとの共同プロジェクト作品で、脚本も監督も韓国スタッフ。動画配信サービス・Disney+でも、地上波放送後に順次世界配信される。
そして『kiDnap GAME』は、東京、ソウル、台北、シンガポール、バンコク、那覇、マニラのアジア7都市で同時多発誘拐事件が発生するところから始まる物語。「kiDnap GAME」とは、被害者の家族の7人が出場者となり、それぞれ異なる指令が出され、大切な人を救うためには他の出場者より先に指令をクリアしなければならないサバイバルゲームのこと。主人公は、坂口演じる妻を誘拐された刑事・新出敏郎。
同作は香港の「MakerVille」、韓国の「Sim Story」という海外プロダクションと共同制作する超大作ドラマで、世界18の国と地域での放送・配信が決定している。
上記2作品は、海外に向けた配信の数字は好調だと見られている。まず『メリーベリーラブ』は、10月7日に配信された第1話から14日間の視聴実績で、ディズニープラスのグローバルとAPAC(アジア環太平洋地域)でランキング1位を獲得している。ブラジルなどでは、2000人キャパシティの試写会場で1話の上映会が実施されたとも報じられている。
『kiDnap GAME』は、東南アジア向け配信サービス「Viu」の10月第3週(12日〜18日)週間ランキングでは、フィリピン2位、インドネシア3位、マレーシア5位にランクインしている。
しかし、2作品とも日本の地上波での視聴率は苦戦中。最近の視聴率は、『kiDnap GAME』の第3話(10月20日)が世帯3.1%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人1.6%。第4話(27日)が世帯3.5%、個人2.0%。そして『メリーベリーラブ』は、第3話(21日)が世帯3.0%、個人1.6%。第4話(28日)が世帯 3.1%、個人1.7%だ。
近年は“テレビ離れ”、そして“ドラマのリアルタイム視聴離れ”が言われているが、現在放送中の26年秋ドラマは全体的に視聴率は好調。規格外の大型作品である堺雅人(53)主演のTBS系日曜劇場『VIVANT』は個人視聴率10%台。松下奈緒(41)主演のテレビ朝日系木曜ドラマ『アナログナース〜デジタルってなんなんだよ!?〜』(夜9時~)は個人5%を超え、松嶋菜々子(53)と江口洋介(58)がダブル主演するフジテレビ系月9ドラマ『救命病棟24時』も個人5%前後だ。
芦田愛菜(22)主演のフジテレビ系月10ドラマ『南田南弁護士は天才肌』と横浜流星(30)主演のTBS系金曜ドラマ『LOST10』――夜10時台の2作品も、29日時点で最低でも個人3%台後半と数字は堅調。『LOST10』に至っては、第1話(16日)が個人5.0%だった。
他の秋ドラマと比べて視聴率が明らかに低迷している『メリーベリーラブ』と『kiDnap GAME』――民放キー局関係者は言う。
「『メリーベリーラブ』も『kiDnap GAME』も、地上波放送だけではなく海外配信を強く意識した感じの作品ですよね。前者は韓国ドラマ好きには好評ですし、後者も海外ドラマのような質感を楽しんでいる視聴者もいます。
特に『kiDnap GAME』は、配信サービス・FODでは地上波より約8分長い“インターナショナル版”が配信されてもいます。明らかにリアルタイム以外での視聴者を狙っていますよね」