■河合優実から目が離せない
その中でも河合優実の演技がずば抜けており、SNSでは《河合優実が良い。どんどん政治家としての「気」と「身体」の「ハリ」が出てくるのすごい》《この話は雅にかかっていると言っても良いと思うんだけど、河合優美さんのお芝居が見事にお嬢さまで素晴らしい。そうでないと弥生が揺れる事に納得出来ないと思うから。それにしても面白い!》などと好評だ。
当初は、雅(河合)は理想を語るお人形さんで、その周りを弥生(石原)や夏目(高橋)がバタバタ暴れる設定なのかと思っていた。しかし、雅はお嬢様のピュアさを残したまま、ちゃんと政治家として自分の足で歩み始めるという意外な流れだった。そのセリフも振る舞いも、成長していく雅を見事に表現していて、ラストのスピーチでの凛としたたたずまいは感動ものだった。
大泥棒としての自身の信条に揺れる石原も、緩急のきいた演技がいいが、ここにきて河合の存在感がグンと増してきて、役どころ的にもダブル主演と言っていいほどだ。政治の問題を切るだけのドラマで終わらずに上質なエンタメとして成立しているのは、脚本や演出だけでなく、河合の俳優としての身体能力の高さのおかげでもあるだろう。
今回は弥生の泥棒の師匠役で山口紗弥加(46)、次回は伝説のフィクサー役としてリリー・フランキー(63)が出演するように、今後も新キャラが出てきそうだが、変化しつつある弥生と雅の関係性にも期待したい。次回は雅が所属する国自党の総裁選が行われ、さらに政治と金が描かれそうだ。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。