■まだ未登場の「さようなら、野崎さん」――意味深ワード

 そうした描写がある一方で、これまでリュウ(堺)と野崎(阿部)は、最初から2人で結託しているのでは――と感じさせる意味深な描写も多く描かれてきたことで知られる。彼が“始末”したドラムも、事前に野崎と思しき人物がチンギス刑事(バルサラハガバ・バトボルド)に暗号メールを送っていたことですぐに救出されて、一命をとりとめた。ドラムは6発撃たれながらも、銃弾はいずれも内臓に届いておらず、一命をとりとめたが、乃木はそのレントゲン写真を意味深に見つめてもいた。

 一連の流れからリュウが“野崎の味方”という展開はあり得そうだが、ここで不穏だと注目されているのが、前述の《さようなら愛しき人よ。》というサブタイトル。先に公開された後半戦予告では、リュウの「さようなら、野崎さん……」という、まだ本編に登場していないセリフもある。

 また、『VIVANT』の飯田和孝プロデューサーの発言も注目を集めている。飯田氏は10月29日に自身のXを更新して、前日に第23話の1回目の音楽入れがあったと報告。そして、《あるシーンで、涙が出てきました。自分の思い入れや、過酷な制作過程など関係なく、ある人物の想いに、心が動かされたからです。この感覚を、一人でも多くの方に感じて欲しいと思いました》と、“ある人物”の想いに心を動かされたことを明かしたのだ。

 意味深な《さようなら愛しき人よ。》というサブタイトル、そして飯田プロデューサーの投稿から、

《リュウは味方だと思うんだよなぁ、それがハンにバレて、野崎さんを逃がすために盾になって「さようなら、野崎さん」って哀愁のある予告のセリフに繋がる気がする》
《11月1日のVIVANT、番組表で「さよなら愛しき人よ。」というタイトルなのだけど。前回の流れから、乃木の正体が薫先生にわかってしまってのタイトルかなと思うけど、これ、劉と野崎のことではないかと思った。「さよなら、野崎さん」。》
《11/1のタイトルが「さようなら愛しき人よ」なんよなぁ野崎と劉ちゃう》
《どうか、どうか、劉銘軒との別れのシーンではありませんように》
《劉の事じゃないですよね…?そうじゃないと言ってくれよ…》

 といった考察が多く寄せられている。

“敵”として大きな存在感を放ってきたリュウ。その「さようなら、野崎さん」は、果たして何を意味するのか――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。