■ファンサービスに徹する『めおと日和』
SNS上では、《前作と変わらないガッツリCG大好き。日光にロケ行ったんだ!って思ってたのに、やっぱり期待を裏切らないね笑》《やっぱ雑CGがあってこそめおと日和だよなぁ笑笑》《めおと日和に関しては、あからさまなCG合成を待ち望んでいる。雑であれば雑であるほどよい。月はデカければデカいほどいい》などと大好評なのだ。
雑CGのみならず、夫婦として無事に気持ちが通じ合っても、相変わらず“うぶキュン”を繰り返す、なつ美と瀧昌。山本舞香(29)から生田にキャスト変更はあったものの、深見と芙美子のツンデレ合戦も変わらず。大ヒットを記録した前作と変わらずの世界が描かれている。
見る人によってはマンネリと映るだろうが、ファンにとってこれほどうれしいことはない。今回は原作にない日光旅行などが描かれ、ラストに謎の人物が登場したものの、基本はなつ美と瀧昌がウフウフする通常運転。原作がある以上、そこから逸脱する刺激の強い展開はそもそも無理なのだが、明らかに制作側のファンに寄り添う姿勢が感じられる。
象徴的なのは、番組ラストの「現代転生シーン(なつ美→ナツ/瀧昌→タキ)」で、普通ならスピンオフで配信のみ公開となるところを、地上波でちゃんと流してくれる。演出を務める平野眞監督が公式サイトで「最後の1秒まで楽しんでいただきたかった」とコメントしているように、隅から隅までファンサービスに徹しているのだ。
第3話の平均世帯視聴率は4.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で、前回から0.9ポイントダウン。配信サービス・TVerのお気に入り登録数は159.8万(11月1日午後3時現在)だが、続編の放送開始直後に比べると数字に勢いはない。正直、ブームは終わった感はあるが、ここまでファンが喜んでいるなら、続編としては100点満点だろう。
次回、今回のラストでなつ美を助けた謎の人物(泉澤祐希/33)が、看板描き・町田として登場。さらに、瀧昌はなつ美に、なにか隠し事をしている様子。多少の波風は予想されるが、相変わらずキュンに満ちた世界が繰り広げられるはずだ。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。