10月初旬、中国人犯罪グループによる大規模な窃盗事件が世間を驚かせた。

「千葉県内のスーパー銭湯の男性脱衣所にあるロッカーから金品を盗もうとしたとして、中国籍の18歳の男が逮捕された。この男は合鍵を170個も持っていた。

 防犯カメラには利用客の様子をうかがう仲間の男も映っていた。グループで埼玉、東京、神奈川の広範囲で犯行に及んでいたようです」(全国紙社会部記者)

 男らが盗んでいたのは、クレジットカードの情報。しかもICチップをはぎ取り、別のチップとすり替える手口のため、すぐに気づくことは困難だ。

 元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、こう話す。

「かつてはゴルフ場の更衣室でよくありましたが、更衣室は鍵をなくしやすく、なくしても怪しまれない。また、プライバシーの観点から防犯カメラを設置しづらいので、窃盗犯にとっては狙い目なんです」

 近年、暗証番号式のロッカーが増えているのは、こうした窃盗対策のためだ。

「暗証番号式は、設定した番号を覚えておかなければいけないため、敬遠されがちです。でも、こちらのタイプがあったら、積極的に選んだほうがいい」(前同)

 ロッカーの盲点を突いた窃盗手口だが、夏場には、新たな手法も発生している。

「警察官を装った犯人が、東京都に住む80代の被害者女性に架電。“あなたが泥棒に狙われたので、金品を冷蔵庫に隠してほしい。冷蔵庫の中は安全”と信じ込ませた。そして留守中を狙い、冷蔵庫の中の現金やネックレスを盗んだのです」(前出の社会部記者)

 金品を探す時間を省くため、悪知恵を働かせたのだ。