■『らんまん』が期待される理由

「実は、ここ数年の朝ドラは視聴率の低迷が問題視されていました。2020年の前期に放送された窪田正孝さん(34)主演の『エール』以来、実に3年以上も視聴率20%を超えていません。

 見逃し配信が普及したこともあると思いますが、なかなか視聴率が伸び悩んでいるのは確かですよね。それでも朝ドラのコア層はお年寄りがメインになるので、実質的な朝ドラ離れが密かに囁かれていました」(前同)

 そんな中でも今作が特別である理由があるという。

「もともと朝ドラは主人公に女性を起用することがほとんどです。ですが、今作は窪田さん以来の男性が主人公の朝ドラということもあり、これまで低迷してきた朝ドラに新鮮な風が送られることが予想されています。

 内容も実在のモデルがいるので、オリジナル脚本とは違いストーリーに一貫性があります。そして何より、奇抜な設定ではない王道の演出があるために話が理解しやすくて、途中からでも見やすいということも、今回の視聴率が伸びている要因ではないかと思われます」(前同)

 そんな今作が、これからの展開で、あることが心配されている。

「第6週からは万太郎が故郷である高知から上京し、『東京編』が開幕しました。この東京編という単語を聞いた朝ドラファンからは、ちょうど1年前に放送されていた黒島結菜さん(26)主演の『ちむどんどん』を思い出す人が続出しているみたいです。

『ちむどんどん』では東京編からますます癖の強い内容になっていき、毎日放送終了後には『#ちむどんどん反省会』がトレンド入りを果たす事態にまで発展していただけに、警戒しているようですね」(前同)

 ハッシュタグが誕生するほどの迷作にはならないとは思うが、今後の展開にも更なる注目が集まるー。