■「毎日やっていて辛くないですか」幹弥氏の問いかけに辻氏は
MCの加藤が、辻氏に繰り返しの整形手術でのデメリットを尋ねたところ、辻氏は実体験として、顎の骨切り手術の際に「知覚神経を台無しにしてもいいのでガッツリやって」と伝えたことで、現在は口回りの感覚がないと説明。また、額縮小手術の影響で頭皮の感覚がなくなったり、「目が閉じない」「口閉じない」と整形手術の影響で上手く閉じられなくなったりしたと、後遺症についても明かした。
そのうえで辻氏は「生きづらい体にはなったけど、それでもいいから。自分の理想を叶えられた」と前向きに語り、“やり過ぎたら自分みたいになるけど、それでもいいなら手術します”と経験から還元できるので、自分はたくさん整形手術を受けて良かったと感じている、と話した。
高須幹弥氏はその様子を神妙な面持ちで見つめていたが、加藤に「どう思われますか?」と聞かれると、「知覚神経を切って骨切りをする。これは絶対にやってはいけないことだと思います」と断言。患者がお願いしてきたとしても「医者としては断らないといけない」「ここがやっぱり“お客さん”と呼ぶか“患者さん”と呼ぶかの違い」だとした。
さらに「たいせい先生には申し訳ない」としつつも、「先生自身が醜形恐怖症で整形依存症になっていると思う」とコメント。SNSでは整形に費やした金額を自慢する界隈があるが、幹弥氏は辻氏のクリニックに通っているのは、そういった患者ではないかと分析した。クリニックは東京・新宿歌舞伎町にあるため、“美”に悩む水商売の人が必要のない整形を繰り返してしまっているのではとも語り、辻氏も「おっしゃる通りです」と否定せず。
幹弥氏は「毎日やっていて辛くないですか。自分はそんな人を手術して、世の中のためになっているのかなと思いませんか」と、声を震わせて問いかけた。対する辻氏は「その側面はもちろんある」としつつ、「歌舞伎町に根付いた地域医療だと自負している」と語ったところで、無料公開分の動画は終了した。
前述のやり取りはSNSでも切り抜き動画として拡散され、話題に。
《みきやはいい先生なんだって改めて認識したよ》
《高須幹弥先生が信頼されるのは、患者側の話で終わらせずに、施術する側の依存まで踏み込んで指摘する誠実さにあると思う》
といった幹弥氏を評価する声、
《過度な整形を容認はしないし、医者の倫理としての問題も残るけど、これはこれで個人としてはこの先生の覚悟決まっててる感じは理解できなくもないな》
《これ言われてる辻先生側も話遮ったりしないでちゃんと話聞き入れてるし、一応話も筋は通ってたから高須先生も辻先生もお互い考え方は完全に違ってもそれぞれ信念があるんだなとは思った》
といった辻氏の信念を評価する声。さらには、
《幹弥先生が100%正論ではあるんだけど、自分がもし整形するなら際どいところまで攻めまくってくれそうな大成先生のところにいくんだろうな》
《「今して欲しい」に寄り添うか、術後や数年後に後悔しない選択をさせるかっていう信念があってどっちも間違いじゃない》
といった意見もあり、整形を巡って議論が白熱している。
「現在は、整形が良くも悪くもハードルが下がったと言えそうですが、それでも、患者の希望と医師の判断が一致するとは限らないと。“高須クリニックに相談に行ったら、そのままでいいと手術を断られた”という体験談が数多く拡散されていることもそうですが、希望を叶えることと、希望されても断ること。どちらが患者のためになるのかは、医師たちの間でも議論が続くところではないでしょうか」(前出の女性誌編集者)
美容医療の市場が拡大するなか、患者の希望にどこまで応えるべきなのか――。両医師の議論は、美容整形における医師の役割をあらためて考えさせるものとなった。