■みんながツッコむのを待っている?
しかし、事件解決の方法に対しては、今回もさまざまなツッコミの声が。戸守がタクシードライバーに「なしだ」という地名を指示したことが犯人確定の鍵になったのだが「“なしだ”は教授の名前をつい言ったで ゴリ押しすれば、あんなもんは証拠にならへん」との声が。演技については絶賛の声が多いものの、犯人を追い詰める過程については、不満を持った視聴者が多かったようだ。
「詰めが甘いところはありましたが、以前のひと筆書きや大皿で出産ネタに比べれば、十分なクオリティです。ただ、これまでがあまりに稚拙で、見る側がツッコミモードになっているのかもしれません。かつて、NHK朝ドラ『ちむどんどん』が総ツッコミ状態になっていましたが、一度、そういうイメージがつくと、なかなか離れません。次回以降もこのツッコミモードは続くんじゃないでしょうか」(ドラマライター/ヤマカワ)
第3話以降、視聴率が9%台と伸び悩んでいるのも、その悪いイメージが原因かもしれない。今後、風間とバディを組む新人刑事として登場する出演者は、白石麻衣(30)と染谷将太(30)が残っている。人気の2人だが、この逆境を跳ね返せるだろうか?
「個性派俳優の染谷は、素行の悪さが原因で“風間道場”への異動を命じられる、跳ねっ返りな役柄なので、物語をかき回してくれそうです。それに比べると、白石はどうしても地味で、そこまで期待するのは難しそう。ただ、男女関係に対する勘が鋭いなど、意外な設定が飛び出すようなので、そこに期待したいです」(同上)
新人刑事役の2人に加え、今回もバイクに乗った後ろ姿で、その存在を匂わされた、遠野と風間を襲った犯人・十崎。さらに、風間の所轄署時代の後輩で、風間の“裏バディ”こと柳沢(坂口憲二)も加わり、物語は盛り上がりを見せてきた。ここまでの悪い流れを変えられるのか、ドラマの後半に期待したい。