■近年目立ってきたジャニーズ起用

 前出の女性誌記者が続ける。

「表紙とともに、巻頭グラビア、インタビューをセットにするのは、週刊誌のよく取る手法です。ただ、やはり全体が硬派な雰囲気のなかでジャニーズが輝いている、というのは貴重でした。また『週刊朝日』は、袋とじグラビアや芸能人の不倫記事などエグい記事が載っていないので、女性も手に取りやすいというのもメリットとしてあったでしょう」

 エンタメ誌編集者は、「受験や進学に関連する特集も多い“『週刊朝日』らしさ”と、ジャニーズタレントの上手な融合として、昨年は『高学歴ジャニーズJr.』シリーズも企画されました」と、同誌の工夫を指摘する。

「現役慶大生の美 少年那須雄登さん(21)や、当時早稲田大学大学院に在学していた7 MEN 侍の本高克樹さん(24)らが登場し、インタビューでは勉強法や受験生へのメッセージも織り込まれました」

 今年の受験シーズンは、ジャニーズ初の大学院卒であるSnow Man阿部亮平(29)が登場した。

「阿部さんが登場した2023年3月31日増大号は、東大・京大に加えて早慶上智など、高偏差値大学の合格者高校ランキングが掲載され、毎年、注目度も高い号。インタビューは通常2ページのところ倍の4ページを割き、仕事と勉強を両立させた強い思いなども収められました。

 巻頭グラビアも、知的イメージを意識したスーツ姿に眼鏡の装い。ネクタイをゆるめるポーズは、明らかに女性目線のモテを意識したオーダーでしょうし、カメラマンのリクエストに応える形で“頑張ったね、よしよし”という笑顔も。誌面作りに、ファンサービスが垣間見えましたね」(前出のエンタメ誌編集者)