■『#どうする家康反省会』トレンド入りで蘇る朝ドラの悪夢

 さらには製作側が予期していなかったある単語が、トレンド入りを果たしていたーー。

「大河ドラマ放送終了後には『#どうする家康反省会』というハッシュタグがトレンド入りする事態に発展していました。

 これは、2022年4月〜9月に放送されていた黒島結菜さん(25)主演の朝ドラ『ちむどんどん』と同じ現象です。大河の制作陣もここまで“白兎”というパワーワードを連発することで、話題になるのは想像できたと思いますが、さすがに『ちむどんどん』と同じ状態になることは、予想していなかったのではないでしょうか…」(前同)

『ちむどんどん』では、借金や詐欺、ネズミ講といったこれまでの朝ドラとは違うドロドロした展開や、辻褄が合わない都合が良すぎるストーリー、さらには重要部分をナレーション処理する“ナレ飛ばし”といった唐突な展開に、毎回放送終了後にはツイッターなどSNS上で『#ちむどんどん反省会』といったハッシュタグで、連日のように賛否両論の意見が数多く投稿される事態に。

「この異様な盛り上がりに、昨年の“ユーキャン 新語・流行語大賞”では『#ちむどんどん反省会』がノミネートする事態にまで発展。

 さらに、11月25日に公開されたNHKのリポート『月刊みなさまの声』では、過去5作品の朝ドラと比べてが1.5倍の厳しい意見が寄せられる結果になっていました。

 NHKとしても、苦い結果に終わったちむどんどんと同じ意見になるのは、なんとしても避けたいところではありますよね」(前同)

 しかし『どうする家康』では、松本が岡田から直接柔術の指導を受けてのアクションシーンがあり、さらに、これまでの大河では珍しく、10代の家康から現在39歳の松本自らが演じている。

 さらに、徳川四天王の1人であり、徳川家臣団最強の武将として呼び声の高い本多忠勝役は、現在フジテレビ系の看板枠でもある月9『女神の教室』にも出演している、人気上昇中の山田裕貴(32)が演じる。

「主演の松本さんも、山田さんほかのキャストも実績、人気とも高いですからね。ドラマをこれから、脚本がどう導いていくのか、というところでしょう。反省会、というハッシュタグは同じでも、地むどんどんのように、不満ばかりが並ぶような形にはならないと思うのですが……」(前同)

 番組自体も「どうする?」と問われているかのようなNHK大河。はたして、今後の巻き返しはあるのだろうか……?