■キムタク『教場0』の視聴率は右肩下がり……

 現在放送中の『教場0』は“キムタクドラマ”でありながら、世帯視聴率は初回12.1%(すべてビデオリサーチ、関東地区)をマークしたものの、第3話以降は9.8%と1桁台に。5月15日の第6話は8.3%と、右肩下がりだ。

 動画配信サービス・TVerの「お気に入り数」も長らく今クールの連ドラでトップに君臨していたが、5月17日現在は121万人で、124.8万人の『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)に1位を明け渡してしまった。

※画像は『風間公親―教場0―』の公式ツイッター『@kazamakyojo』より

「作品自体はしっかりと作り込まれていて、木村さんをはじめとする俳優陣の演技も素晴らしいですし、コア視聴率は3%後半とそこまで悪くはない。

 ただ、ストーリーがあまりにもシリアスで雰囲気が暗いということもあり、視聴率が伸び悩んでいると分析されていますね。たしかに“気楽に見よう”という感じではなく、“よし、『教場0』見るか!”と気合いを入れないと見られないぐらい、重厚なストーリーですからね。

 一方、次の月9『真夏のシンデレラ』は明るく楽しい、いかにもキラキラした美男美女の夏の恋愛模様が描かれると。今の『教場0』とはある意味で正反対の作品ということもあり、期待値が上がっているのかもしれません」(前出の制作会社関係者)

■フジ月9が「王道の恋愛ドラマ」に“回帰”したワケ

 医療モノと刑事モノ、法曹界モノに注力していた月9が、ここにきてなぜ王道恋愛ドラマを制作するに至ったのだろうか。

「昨年6月に港浩一氏(71)が社長に就任したことが大きいのではないでしょうか。昼のバラエティ番組『ぽかぽか』は港社長の肝いり番組ですが、令和の『笑っていいとも!』を目指しているといいますし、港社長が若手時代に担当していた『オールナイトフジ』も『オールナイトフジコ』として復活。『FNS27時間テレビ』も4年ぶりに復活します。

 フジの古き良き黄金時代を知っている人ですから、“かつての栄光を”という思いも強いはず。“月9といえばラブストーリーでしょ”ということもあり、王道の恋愛ドラマが月9で復活するのではないでしょうか」(前同)