四代目・市川段四郎の長男として産まれた四代目・市川猿之助(47)。歌舞伎界の未来を背負っていく名俳優に、大事件が起きてしまった。

 全国紙社会部記者は言う。

「5月18日午前10時15分ごろに、東京・目黒区内にある自宅で猿之助さんと、その両親が倒れているのが、自宅を訪れたマネージャーによって発見されました。父である段四郎さん(76)と母親(75)は自宅で死亡が確認され、死因は一酸化炭素中毒死と見られています。猿之助さんは意識があり、搬送先の病院で治療中です」

 近年ではマンガ『ワンピース』を歌舞伎にした『スーパー歌舞伎2 ワンピース』など、伯父である三代目市川猿之助の革新的な『スーパー歌舞伎』の精神を受け継いで、話題作の演出を手掛けるなど、歌舞伎界に新風を送り込み続ける澤瀉屋のプリンス・猿之助。歌舞伎界の枠を飛び出し、現在ではテレビ界でも大活躍をみせていた。女性誌記者が話す。

「NHK大河ドラマ『風林火山』(2007)の武田信玄役や、TBS『半沢直樹』(2020年)での伊佐山泰二役などで人気を博しました。今や、トップ俳優の一人ですよね。トークも巧みで、笑いも良く分かっている。だからバラエティ番組にもよく呼ばれていましたね」

 しかし――前出の女性誌記者は続ける。

「事件の同日、5月18日発売の『女性セブン』(小学館)で、猿之助さんが一門の公演にたずさわるスタッフや弟子に対して、日常的にパワハラやセクハラを働いていたことが報じられました。そしてその背景には、一門の中で、彼がプリンスとして絶対的な権力を持っていたことも示唆されています」

 前出の全国紙社会部記者が言う。

「猿之助さんは、一命はなんとか取り留めたと見られています。そして、そんな猿之助さんが書いたと思われる遺書が自宅では見つかっているんです」

 そこには、猿之助の想い人の名前が記されたうえで、“次の世で会おうね”と書き残されているという。

 歌舞伎界が誇るスーパースター・市川猿之助に起きた大事件。多くの人が事態を見守っている。