■“ジャニーズキャスター”も問題に向き合うことになる!?
『クローズアップ現代』には、芸能界・メディアについて20年わたって取材しているジャーナリストの松谷創一郎氏がコメンテーターとして出演。
彼は番組終盤、「報道がなかなかされなかったし、今回も民放も含めて、NHKもですが、かなり報道に対して抑制的なんですね。私はこのことが一番大きな問題ではないかと捉えています」とし「特に民放ですが、今も抑制的であるということは、ある種の“共犯関係”ではないかと考えています」と指摘した。
さらに「第三者委員会」の設置の必要性を提言したうえで、「メディアが役割として、『アジェンダセッティングをちゃんとする』、『議題設定をちゃんとする』ということがとても大切だと思います」と話し、「民放の人たち、テレビ朝日やフジテレビなんかは特にそうですけれども、逃げないでちゃんと扱っていただきたいと思います」と具体的に局名まで挙げて苦言を呈していた。
また、番組最後に桑子アナが「私たちは、これからも問題に向き合っていきます」とも語った。
「NHKでは今後もこの問題を追及していくのではないでしょうか。また、5月11日の『news23』で10分にわたって同問題を取り上げたTBSも、しっかりと向き合っていくと言われています。
特に『クローズアップ現代』の内容や反響を受けて、これまで消極的な取り上げ方だった他局も、逃げるわけにはいかなくなったのではないでしょうか。そしてそれは週末の情報番組やワイドショーに出演する“ジャニーズキャスター”も同じなのかもしれません」(前出の制作会社関係者)
■“画面から消えた”櫻井翔には批判の声も
5月14日夜に藤島ジュリー景子社長(56)が動画と文書で見解を発表。翌15日の『news zero』(日本テレビ系)でもこの問題を取り上げたが、この話題に入るタイミングで月曜キャスターの嵐・櫻井翔(41)が画面から姿を消し、MCを務める有働由美子(54)だけで進行。
VTRを流したあと、有働が「この件については、番組で話し合って私が話します」とコメント。「まずは性被害については、被害者のケアを最優先にしてほしい。そして、エンタメを通じてたくさんの夢を見せてきてくれたジャニーズだからこそ、ファンや私たちが迷いなく夢を見続けられるようにしてほしい」と続けた。
「一部視聴者からは櫻井さんに批判も寄せられてしまいましたが、彼が“被害者側”である可能性もゼロではありませんし、当事者ということもあり、番組サイドが慎重な姿勢を取ったのでしょう。
しかし、17日の『クローズアップ現代』に元Jr.が顔出しで告発したこともあり、再びこの問題に注目が集まるように。
土日の番組に出演する“ジャニーズキャスター”はコメントすることが求められる、コメントしてほしいという声が高まりつつあるんです。それこそコメントしなかったら“逃げた”と言われてしまう。そんなフェーズに入ったとも言えそうです」(前同)