ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の問題を巡り、同社に所属する東山紀之(56)が5月21日朝、自身がMCを務める『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で謝罪し、見解を述べた。しかし、これが物議を醸す事態へと発展しつつある。

 番組では、ジャニー氏からの被害を訴えた元ジャニーズJr.の男性2人を招き、立憲民主党がヒアリングを国会内で開催した件などを取り上げた。

 これらを受け、東山は「ここで少し、お時間をいただきます」と切り出すと「この件に関しましては、最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。彼らの心遣いに感謝します」と説明。

 元Jr.の訴えについて「今回の喜多川氏に対する元Jr.たちの勇気ある告白は、真摯に受け止めねばなりません。実際に被害を訴えられていることは切実で、残念でなりません。未成年に与えた心の傷、人生への影響は計り知れません」と慮った。

 続けて、「現在、在籍しているタレントはどうすべきなのか、告発されたみなさんにどう対処するべきなのか、そもそも『ジャニーズ』という名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともにすべてを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなくてはならないと思っています」と持論を述べた。

 最後には「心を痛めたすべての方々、本当に申し訳ありませんでした。今後は今いるみんなとともに、安心して応援していただけるよう、一丸となって全力を尽くして参ります」とし「日曜の朝にこのような話をしてしまい、重ね重ねお詫び申し上げます」と頭を下げた。そして、「しっかり道しるべをつくって、これを第一歩としていきます」と思いを新たにした。

※画像は『サンデーLIVE!!』の公式ツイッター『@sundaylive_tv』より

■「こそこそメールとか送るから裏目に出るんだよね」

 5月15日の『news zero』(日本テレビ系)でこの問題を取り上げた際、月曜キャスターの櫻井翔(41)が画面から姿を消し、MCの有働由美子(54)のみで対応したことが波紋を広げたが、“ジャニーズの長男坊”である東山が、所属タレントとして口火を切ることになった。

 ワイドショー関係者は話す。

「日テレとテレ朝は番組放送にあたり、ジャニーズ事務所や櫻井さん、東山さんとどのような話し合いを持ったのか、もし調整やすり合わせなどがあったりしたら、それを説明する義務があると指摘する声もあります」

 5月20日配信の『週刊女性PRIME』は、ジャニーズ事務所が代理店に対し、次のメールを一斉送信していたと報じた。

《弊社創業者故ジャニ―喜多川の性加害問題につきまして、今週末の「サンデーLIVE!!」にて弊社所属の東山紀之が本件につきまして触れさせていただく可能性がありますことをご報告いたします》

 この報道を受けてツイッターには、

《ジャニーズ事務所が事前に東山さんの発言を把握しており、要するに東山さんは事務所から言わされたという事が発覚したというお粗末な結果に。こそこそメールとか送るから裏目に出るんだよね。姑息なやり方で沈没》
《東山さんの発言って一見男気ある様に見えるけれど、やっぱり前もってメール送ったところから言わされている事が発覚してしまっただけだったね》
《報道機関の報道番組の中身について事務所の了解をとっているという事ってどうなの?》

 といった意見も寄せられている。