■最終盤の盛り上がりも期待できず?

「もはや、頼みの綱は毎回のエピソードでなく、本筋である豪雨の夜の襲撃事件だけ。一部の視聴者の間で、“警察内に犯人への内通者がいる”など、考察する声もありますが、ほとんどが過去に放送された同シリーズに“こうつながっている”と推測するものばかり。新たな伏線や謎が少なくて、盛り上がっているほどではありません」(ドラマライター/ヤマカワ)

 期待の新垣結衣はチラ見せだけで終わってしまったが、次回予告で坂口憲二(45)演じる風間の裏のバディ・柳沢浩二が、襲撃事件の犯人・千枚通しの男を追って登場することが示唆されている。はたして、これが盛り上がりの起爆剤になれるだろうか?

「残念ながら時すでに遅しで、本筋の襲撃事件にも期待できそうにありません。前回の千枚通しで刺されたシーンでは、事前に風間(木村)が遠野(北村)に“背中を向けるな”と指示するシーンがあったのに、結局、2人とも犯人に背中を向けて刺されていて、前フリが台無しになっていました。演出の甘さはトリックシーンだけではないので、せっかくの坂口起用も、残念な作りになる可能性が高いですね」(前同)

 前回は中盤の山場回だったのだが、平均視聴率は8.3%と、それまでで最も低い数字を記録してしまった。ここで決定的に視聴者は離れてしまったようだ。

 本作の最終話は6月19日のため全11話になると思われ、残りは4話とわずか。次回までは白石で、続いて染谷将太(30)が最後の新人刑事として登場するだろう。染谷パートも2話分とすると、すべての尺を本筋に使えるのは最終回だけ。そこまでにどう視聴者を取り戻すのか、注目だ。