■デビュー候補グループへの追い風は「期待ゼロ」!?

 また、今回のイベント告知にジャニーズファンは熱狂的な盛り上がりを見せている一方で、一般層にとってジャニーズに対する関心事といえば、現在進行形で“ジャニー氏の闇”問題である。

「創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)が過去に加害をしていた疑惑で、事務所も少しずつ対応を進めてはいますが、その内容や、進め方に批判の声はいまだに止んでいません」(前出の女性誌ライター)

 5月14日、一連の騒動について事務所社長の藤島ジュリー景子氏は公式サイトに謝罪動画と文書を投稿したが、その内容に不透明な部分が多すぎたことで多くの批判の声が上がった。

 さらに、26日には「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」 「社外取締役を設ける」などを事務所が発表。社外取締役については、WBCで優勝を果たした野球日本代表でヘッドコーチを務めていた白井一幸氏(61)もそのひとりとして、7月1日付で就任することが発表されている。

 芸能プロ関係者は話す。

「ただ、地上波テレビの情報番組でMCやコメンテーターを務める“ジャニーズキャスター”で、ジャニー氏問題に言及したのは長男坊の東山紀之さん(56)とKAT-TUN中丸雄一さん(39)だけですよね。

 さらに、今回のイベント告知などでは最初から“ジャニー氏の闇”などなかったよう。明るく楽しく派手なイベントを、強引に推し進めようとしている感が拭えません。まして、今回の場合はJr.たちをまとめるジャニーズアイランド社長の井ノ原さんが前面に立ってコメントしているのに、ジャニー氏の件には一切触れていないわけですからね。

 所属タレントも巻き込まれた被害者であるとはいえ、ファン以外の一般層にとっては今、ジャニーズ事務所の評判はガタ落ち状態です。ジャニー氏の加害問題の解決が進まない限り、デビュー候補グループへの世間的な追い風は吹かないかもしれませんね……」

 200名のJr.が出演するオールスターのお祭り。その裏側で“ジャニー氏の闇”がうやむやになるようなことがあれば、再び強い逆風が吹くのは間違いない。