■市川猿之助は「笑わない男」!?

 猿之助は歌舞伎だけではなく、映画やドラマでも活躍。2020年7月クールの『半沢直樹』(TBS系)の伊佐山泰二役は大いに存在感を放った。

 映画やドラマの番宣のため、バラエティ番組にも積極的に出演。心中事件直前の5月15日にも『ネプリーグ』(フジテレビ系)に出演。2月3日放送の『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)では、酒も入って自由奔放に振る舞っていた。

※画像は『人志松本の酒のツマミになる話』の公式ツイッター『@cxSAKEnoTSUMAMI』より

 バラエティ制作関係者はこう話す。

「猿之助さんは素直な性格だからでしょう、愛想笑いをしない人なんです。つまらなければ笑わないし、面白かったら笑うという人。ワイプで抜かれたときも、VTR明けもつまらなかったら仏頂面といった感じで、制作サイドは困ってしまう、ということもあったといいます。

 一見使いにくいと思われがちですが……逆に言うと誠実な人という評価で、バラエティ畑のテレビマンからは重宝がられる存在だったんです」

■猿之助が面白い番組の“指標”に

 ワイプで抜かれた際や、VTR明けなどに作り笑顔をするタレントは少なくない。

「ただ、つまらないことでタレントに愛想笑いされても視聴者は楽しめませんし、数字も上がらない。そういった意味で、スタジオの猿之助さんは番組が面白いかどうかの“指標”になるんです。テレビマンも緊張感を持って番組を作れますし、彼が笑ってくれたら太鼓判を押してもらったようなもの。ディレクターの間ではそういう指標になっていたんです。

 猿之助さんは歌舞伎もそうですが、クオリティに誠実で、いいもの、いい内容を求めるということですよね」(前同)