決断できない、と言われ続けた岸田文雄総理大臣(65)が遂に決断に踏み切った、として永田町を驚かせたのは5月29日のこと。2022年10月に自身の秘書官に起用することを発表した息子の岸田翔太郎氏(32)を6月1日付けで更迭する、と発表したのだ。「更迭は週末に決断されたが、総理が一人で決めた」(官邸関係者)というのだから、極秘裏で進められた人事であるのは違いない。

 全国紙政治部記者が解説する。

「解任の決定打となったのはやはり、2023年5月25日発売号の『週刊文春』(文藝春秋)で報じられた首相公邸で翔太郎氏が親戚一同と大ハシャギをする姿でした」

 記事によると、《昨年12月30日に親戚一同を公邸に呼び寄せた翔太郎氏は赤じゅうたんが敷かれた階段の上で記念撮影。ケータリング料理や寿司を取り寄せての宴会を開いていた》という。

「昨年末と言えば、北朝鮮による弾道ミサイルが発射されていた時期。そのさなか、公邸でどんちゃん騒ぎをしていたことに批判が集まりました。また、6月1日に辞職すると発表したことでボーナス狙いではないかとの批判も浴びた」(前同)

 しかし、翔太郎氏に報じられた悪行は、官邸の私的利用に留まらない。