テレビ朝日の定例社長会見が5月30日に行なわれ、ジャニー喜多川氏(享年87)の“加害問題”に言及した東山紀之(56)の発言について、同局の篠塚浩社長が「打ち合わせのうえ」だったと説明した。

 東山は5月21日、MCを務める『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で「この件に関しましては、最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。彼らの心遣いに感謝します」とコメント。

 さらに「「現在、在籍しているタレントはどうすべきなのか、告発されたみなさんにどう対処するべきなのか、そもそも『ジャニーズ』という名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともにすべてを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなくてはならないと思っています」と持論を展開した。

 テレビ朝日の篠塚社長は、ジャニーズ事務所が5月26日に発表した「心のケア相談窓口の開設」、「外部専門家による再発防止特別チームの設置」、「社外取締役の就任」の対応策について「ジャニーズ事務所が3つの対応策を示した。『外部専門家による再発防止特別チームの設置』がポイントだと思う。私としてはどういう形で実行されるか注視していく」と話した。また、「タレント起用に変更はございません」とも説明。

 東山の番組での発言については「発言は承知していた」とし「当社として、報道番組のニュースキャスターでありジャニーズ事務所に所属しているので、東山さんがコメントするのが自然ではないかと考えた」と話した。

 また、「(内容に関しては)打ち合わせをしたうえで、あのようなコメントになった。基本的には東山さんの考え。編集権、編成権は我々にある。当然、私たちのほうから持ちかけています。コメントするかしないかは我々のほうから相談する」と立場を示した。

■ジャニーズ事務所の“事前通知メール”が流出

 ワイドショー関係者が話す。

「東山さんは当初からこの問題について積極的にコメントしたいという意向があり、事務所、テレ朝サイドと調整を進めていたといいます。結果、事務所が代理店に対し、事前にその旨をメールしていたという報道も出てしまったわけですが……」

 5月20日配信の『週刊女性PRIME』は、ジャニーズ事務所が代理店に対し、次のメールを一斉送信していたと報じた。

《弊社創業者故ジャニ―喜多川の性加害問題につきまして、今週末の「サンデーLIVE!!」にて弊社所属の東山紀之が本件につきまして触れさせていただく可能性がありますことをご報告いたします》

「東山さんは番組で“最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました”とも説明しましたが、これが他局や他番組への介入に当たるのではないかという指摘もありました」(前同)