6月16日に予定されていた天海祐希(55)主演映画『緊急取調室 THE FINAL』の公開が延期されることが、6月1日に正式発表された。

 同作は、テレビ朝日系で2014年から4シリーズ続いた人気ドラマ『緊急取調室』シリーズの完結編。完結編にふさわしい“ラスボス”を起用していたが、そのラスボスは現実で警察から取り調べを受けてしまっていて――。

「これまで多くの権力者を相手に“緊急取り調べ”を行なってきたシリーズですが、完結編の相手は日本トップの人物、内閣総理大臣・長内洋次郎。彼を演じた市川猿之助さん(47)は、現実で警察に取り調べを受けていますよね……」(制作会社関係者)

 現実の事件は5月18日に起きた。東京・目黒区内にある邸宅で猿之助、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(享年76)と母親の喜熨斗延子(きのし・のぶこさん/享年75)が倒れているのが発見され、緊急搬送された。

 猿之助は一命を取り留めたが、両親は死亡。遺書が発見されたこと、“睡眠導入剤を飲んだ両親の頭に、猿之助がビニール袋を被せた”と報じられていて、家族は一家心中を図ったと見られている。猿之助も、警視庁の取り調べに「両親と心中を図った」という趣旨の説明をしたことも明らかになっている。

 この事態に、『緊急取調室 THE FINAL』は配給会社の東宝が「総合的な判断により、公開を延期をさせていただくことになりました」と、理由こそ明示しないものの、公開延期を発表したのである。

 猿之助は早ければ週明けの6月2週にも、自殺ほう助罪が適用されて逮捕される――そんな情報がいま、有力視されている。