5月28日に放送されたKing & Princeの高橋海人(24)とSixTONESの森本慎太郎(25)が主演を務める『だが、情熱はある』(日本テレビ系)の第8話(世帯平均視聴率=3.9%/ビデオリサーチ調べ/関東地区)は、若林(高橋海人)と春日(戸塚純貴/30)はコンビ名を「オードリー」に改名する。春日の自宅でトークライブを始めたり、新しい挑戦を続けている姿にグッとくる。
一方、山里(森本慎太郎)は『M-1グランプリ』で準優勝したことで、人生が激変する。しかし、もてはやされるのは相方のしずちゃん(富田望生/23)ばかりと苛立ってばかりの山里。芸人として売れても、根っこは変わらないところに唸ってしまった。
■ジレンマと戦う若林を演じる高橋海人がすごい
若林には、好きな人がいる。それは、クレープ屋の小さな舞台に必ず来て、若林と春日の漫才をずっと見てくれていた女性・橋本(中田青渚/23)だ。物まねパブにも来てくれていたし、連絡を取り合って外で会う間柄だ。会う場所は、公園のベンチやコインランドリーなど、お金のかからない場所ばかり。
だがある日、若林は実家に呼んで「ばあちゃんには会わせたかったんだよね」と告白っぽいことを伝えるのだが、色気のある雰囲気にはならなかった。だけど、この奥手な若林が、いつも優しくて自分の味方でいてくれる祖母に会わせたいと思うなんて、本気度が高くてちょっとドキドキしてしまう。
若林のことを「面白い」と言ってくれたのは、高校時代の同級生と橋本だけだ。そして、トークも頑張りたいという若林を応援してくれる橋本に、気持ちを伝えずブレーキをかけていた。お金がなくて、ファミレスにも行けない自分がつき合おうなんて言えない。公園のベンチで蚊に刺されてかわいそうだけど、今以上に気を遣わせたくない。一緒にいて楽しいはずなのに、こんな自分といて楽しいのかと不安になってしまうなんて、切なすぎる。
この、好きな人を語る若林を演じる高橋がとてもよかった。彼女を愛しく思うやわらかな表情と、みじめな自分を語るときの引きつる表情が、交互に入り混じった芝居が素晴らしい。
加えて、この悔しくてみじめな自分を、ラジオ番組のオーディションでさらけ出したことで、面接をしたプロデューサーに「君ね、その話、面白いよ」と言ってもらえたときの少し驚いた顔もいい。なにげない瞬間に、高橋のかわいらしさが出てしまった、そんな感じではないだろうか。