■新しい挑戦を続ける若林に転機が訪れる!

 ラジオ番組のオーディションで合格したことは、若林にとって転機になるだろう。ライブハウスでネタを作っていくのも大切だけど、トークも頑張りたい。だけど、お金がないから春日の自宅で行う、という突拍子もないアイデアでスタートした「トークライブ」は、10人も入れば満員となる小さなもの。

 だけど、日常的な春日の部屋でのトークは、肩の力が抜けた楽しいものだった。継続は力なり、磨きたいと思っていたトークも冴え、とぼけている春日にあれやこれやと切り込んでいく若林が気持ちいい。

 ラジオ番組のプロデューサーが言っていた「人が本気で悔しかったり、みじめだったりする話は面白いんだよ」というアドバイスが、今後生かされてくるのだろうか。春日の独特なツッコミと、かみ合わないトークがどう変化していくのか。好材料がそろってきているので、次話が楽しみだ。

 一方、山里はしずちゃんへの注目度が高まることに納得がいかない。ネタを書いているのは自分なのに、と嫉妬の炎を燃やす姿が強烈すぎる。しずちゃんにきた映画のオファーは断ってもらうようマネージャーに進言したり、しずちゃんと2人でいても冷たい態度なのが痛々しい。自分にも他人にも厳しいのは、山里の原点。山里のよさが発揮できる場所が早く見つかることを祈るばかりだ。(文・青石 爽)