■“改革派”櫻井翔、中丸雄一の声は上がってこない……

 前出の夕刊紙デスクが続ける。

「今、ジャニーズは揺れていますが、かつての大看板タレントだった近藤真彦さん(58)はもういない。2年前に不倫スキャンダルが発覚。無期限の芸能活動自粛処分というジャッジがなされると、近藤さんは突然退所。この退所を、無責任だと批判する声は後を絶ちませんでした。

 そんな近藤さんといえば、最近、ジャニー氏の加害問題に対する記者からの質問に“(事務所は)知ってた、知らなかったじゃなくて、もう知ってるでしょ”と答えたことが話題になりましたが、これにも無責任な言い方だという批判がありました。今は離れていますが、近藤さんこそジャニー氏の内実を詳しく知っている立場ですからね。“マッチこそ話して欲しい”そうした声も多く出ていました。

 そして、そんな近藤さんがジャニーズを電撃退所した際“薄っぺらい”と厳しく言い放った東山さんは、近藤さんの後を継ぐ形でジャニーズタレントの“長男”となったわけです。今回の騒動に際し、現場タレントのリーダーである東山さんに改革を期待する声もありました」

 東山は5月21日、MCを担当する『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で、ジャニーズタレントとして初めてジャニー氏の加害問題に言及した。しかし――。

「東山さんはまず、”最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました”と、わざわざ他のジャニーズタレントにはストップをかけたと明かしたんです。“長男坊”の責任を背負ったつもりだったのかもしれませんが、これが“何を操作しようとしているのか”と、批判の対象になってしまいました。

 そして続けて語ったことは、告発は”真摯に受け止めねばなりません”としたものの、”外部の方とともにすべてを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思ってます。心を痛めたすべての方々、本当に申し訳ありませんでした”というものでした。発言内容をよく見てみると、すでに語られていることで、年長者の自分がどうするかといった具体的な話もなかった。これには、無責任さを指摘する声も噴出していましたね。

 つまり、ここから分かるのは、東山さんは完全にジャニーズ事務所の現体制側の人間であるということ。そして、東山さん主導の改革など期待できないということですよね。

 櫻井翔さん(41)やKAT-TUN中丸雄一さん(39)はジャニー氏問題の解決のために、第三者機関を設けるべきと主張しているということですが、彼らの意見はまだ事務所内では大きな力を持たない、と。“体制側”の東山さんが長男でいる限り、下の声はなかなか表には出てこないのでしょうね……」(前同)