■“ソウギョウケ”とともに歩む東山
ジュリー社長体制のジャニーズ事務所においては、「所属タレントの相次ぐ退所」という問題もある。
「副社長を辞任した滝沢秀明氏(41)も含めて、ジュリー社長体制と噛み合わないタレントが続々と退所している状況です。それこそKing&Princeなどは、まさにジュリー社長が“海外進出はできない”と判断したことがきっかけとなり、3人が脱退する事態になってしまいました。
ジュリー社長が自分のお気に入りグループだけでなく、所属しているすべてのグループと真摯に向き合って、最良の形で活動できるように動いていたらキンプリの分裂はなかった、そうした声が多く言われています。東山さんを長男とする現体制がこのまま続いていけば、第2、第3のキンプリが早々に出てくる――芸能界ではそうした声も盛んにされていますね」(前出の夕刊紙デスク)
6月7日には、Kis-My-Ft2(キスマイ)の北山宏光(37)が、8月31日をもってグループを卒業し、ジャニーズ事務所を退所することを発表。
キスマイは、冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系、木曜深夜0時25分~)では、メンバーが強烈なキャラクターに扮してコントに挑むなど独自の活躍を見せていた。しかし、北山は”もっといろんなことに挑戦し第二の人生を歩んでみたいと思うようになりました”と、グループ及び事務所から離れる理由をコメントしている。
またひとつ、“分裂”が起きてしまったのだ。
「ジャニー氏の加害問題と“反ジュリー派”の離脱は表裏一体の関係にあるのでしょうね。放送作家の鈴木おさむ氏(51)が『文藝春秋』(文藝春秋)に寄稿した小説『20160118』で、SMAP解散の裏側に“ソウギョウケ”の存在があったことを記していましたが、ここにきて、いよいよそこの問題が大きく表に浮かび上がってきていると言えそうです。
そんななか東山さんは、事務所を去った近藤さんにキツいことを言ったり、ジャニー氏問題に対して先陣を切るなど“長男坊”としての働きを果たしているように感じられるのですが……結局、その後の改革を主導しているようには見えない。現状では、変革への言葉を発しているだけ、パフォーマンスに過ぎない、という厳しい評価が出てしまっています。
ジュリー社長や東山さんがトップに居座る状態が続くなら、ジャニー氏の加害問題の根本的な解決には至らない、そんな厳しい声が芸能界からも出てきてしまっていますね……」(前同)
報じる側の問題も含めて、世界から呆れられてしまっているジャニー氏の加害問題。厳しい声を吹き飛ばすように、ジャニーズの長男坊には改革の旗手となってもらいたい!