松本潤(39)主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』は、6月4日放送の第21回も平均世帯視聴率が10.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、相変わらずの低空飛行が続いているが、ツイッターなどの反響の大きさから、熱心なファンは確実に捕まえているようだ。
第21回「長篠を救え!」の内容は以下。奥三河の長篠城は武田に包囲されて落城寸前。いくら待っても徳川の援軍が来ないため、城主・奥平信昌(白洲迅/30)はピンチを伝えるため、鳥居強右衛門(岡崎体育/33)を岡崎へ送り出す。信昌からの書状を読んだ家康(松本潤)は、織田信長(岡田准一/42)に援護を求める。
すると、信長は2万を超える軍勢を率いて岡崎にあらわれたが、家康と正室・瀬名(有村架純/30)の長女・亀姫(當真あみ/16)を、奥平に嫁入りさせることを参戦条件につける。拒否するなら同盟の関係を断つとし、信長が「さあ、どうする家康?」と問い詰めたが、条件を飲めば信長の家臣となることだと、家康は憤慨して断った。
家康の決断に信長は帰ろうとするが、その前に亀姫がひざまずき、奥平のもとに喜んで嫁ぎますからと、信長の援軍を必死に訴える。さらに瀬名も、嫁入りを考える猶予が必要で、長篠の件を先に進めてほしいと懇願する。これに信長は、長篠を助けると名言。強右衛門は一刻も早く信昌に朗報を伝えようと、山道を駆けたのだが……という展開。
放送が始まった当初は、家康と瀬名はもともと不仲だったなど、視聴者からは、史実との違いに関する不満の声が多かった。しかし最近は「信康が亀姫の奥平家へ嫁ぐことに反対していたという説を、織田家による徳川家への圧迫外交の呼び水にしたのは、うまい構成でしたね」といった意見がツイッターに寄せられるなど、古沢良太氏の脚本による改変を楽しんでいる声が多いようだ。
ツイッター上の反響だけを見ていれば、おおむね好評に思えるのだが、なぜ、視聴率の数字は上がってこないのだろう?