■もしかして……ドラマ版では完結しない?
その一方で、昏睡状態が続いている遠野(北村)にはやたら関心が集まっていて、「予告で遠野刑事の目が開いてたシーンがあったけど目覚めるのかな?」など、遠野の生死を考察する声が加熱。もはや、ドラマの本筋となる事件はあまり気にされていない状態なのだ。逃亡している十崎(森山)の捜査も進んでおらず、最終盤への盛り上がりに不安が残る。
「SNSでは、視聴者から映画版があるという話が飛び交っています。ひょっとして、“続きは映画で”パターンで、十崎との最終対決は映画版で描かれるのかも……。
豪華な出演陣が話題になっても、フタを開けてみればツッコミの嵐で、視聴率も伸び悩み。陳腐なトリックが繰り返されるとすると、映画版も厳しいかもしれません」(ドラマライター/ヤマカワ)
本作の原作小説『教場』シリーズでは、今年3月に発売された最新作『新・教場』(小学館)で、風間公親の教場の教官としての初陣が描かれ、最後に十崎を逮捕したという話が出てくるのだが、逮捕までのエピソードは描かれていない。それを映画版で補完する可能性は少なくないだろう。
しかし、木村は主演映画『レジェンド&バタフライ』が目標の興行収入を超えられなかったと言われ、かつてほどの勢いはない。6月12日の第10話は原作ファンに“泣ける”と好評なエピソード「指輪のレクイエム」なので、ここからの最終盤でうまく盛り上げ、映画につなげられればいいのだが……。