■欽ちゃんが認める「演技の天才」女優との埋まらない格差

 前出のワイドショー関係者は言う。

「深沢さんは明治大学在学中に萩本欽一さん(82)の『欽ちゃん劇団』に入り、そこですでに女優として大活躍していた田中さんと出会ったんです。

 深沢さんが田中さんの付き人を務め、そうしたなかで恋仲になり、7年の極秘交際を経て1995年11月に結婚を発表。深沢さんは当時月収が10万円程度。多くの一流企業のCMキャラクターも務めていた田中さんは年収が1億円以上あるとされたので、“収入格差100倍婚”とも当時、言われましたよね」

 超売れっ子女優と駆け出しの芸人の結婚。収入格差があるのは当然だが、出会い、結婚の経緯もあり、両者の間には収入だけでない格差がずっとあったようだ。

 民放キー局関係者はこう話す。

「結婚してほどなく、複数の週刊誌から不仲説が出ましたよね。深沢さんが飲み屋で結婚しても付き人のような状態が変わらないと愚痴っていたとか、家事は深沢さんの担当で小遣いもほとんどもらえないとか……。やはり、結婚後も、大女優・田中美佐子とその付き人・深沢邦之という関係はずっと変わらなかったようですよ。

 東貴博さん(53)とのTake2はテレビのバラエティ番組でも活躍するようになり、深沢さん個人も『噂の!東京マガジン』(TBS系、2021年4月よるBS-TBS)でレギュラーをつかむなど活躍を場を広げ、収入も大幅に増えたが、夫婦間のパワーバランスは変わらなかった。

 田中さんは、萩本欽一さんが“演技の天才”と認める女優ですからね。シリアスな演技だけでなくコメディをやらせても超一流の田中さん。深沢さんはどこまで行っても、対等にはなれなかったんでしょう。2002年に待望の長女が誕生しても、それは変わらなかったといいますね」

 一流女優の扱いは難しい――それは芸能界の常識だが、欽ちゃんが「天才」と認める田中にもそうした面はあったようだ。前出の民放キー局関係者は続ける。

「一番驚いたのは、1980年代前半からずっと一緒にやってきた前事務所を2019年にあっさり辞めたことですね。萩本さんのチーフマネージャーだった前事務所の社長は田中さんを才能を認め、独立した際、事務所のタレント第一号として田中さんを受け入れたんです。以来ずっと二人三脚でやってきて、彼女を大女優にしたのは前事務所の社長、というのが芸能界、テレビ界の認識です。4年前の田中さんの前事務所社長との決別は、業界では驚きの声が上がりました」