6月12日、都内のホテルでジャニーズ事務所が新設した「再発防止特別チーム」の会見が行なわれた。同チームは事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)が過去に行なっていたとされる所属タレントへの加害問題の解決のために結成されたチーム。
同会見は各テレビ局の報道、情報番組でも取り上げられているが、一部局その内容が「攻めている」と注目を集めている。
「以前から、テレビ各局とジャニーズ事務所はバラエティ番組やドラマ問わず関係が深いことから、視聴者からは“どうせあまり大きく扱わないのではないか”と考えられていました。
事実、 “ジャニー氏の闇”が報じられ始めた当初、日本のメディアでは『週刊文春』(文藝春秋)しか取り上げていませんでしたからね」(女性誌ライター)
しかし、今回の「再発防止特別チーム」の会見に関して、特にTBSと日本テレビはストレートニュースとして報じるだけでなく、両局ともに番組コメンテーターが問題点を鋭く指摘する――完全に“普通の旬な社会問題”として取り扱っていたのだ。
まず、日テレは当日の夕方に『news every.』、夜は現役ジャニーズで嵐の櫻井翔(41)が12日夜の『news zero』で、この会見の模様を放送。
「先週もお伝えしました通り、このようなことが二度と起こらない態勢を整えないといけないと思います。そのために、どこがどう問題でどう解決すればいいのか、きっちり検証することが、まずは大事だと思います」
と、『news zero』では櫻井本人がしっかりと言及していた。
そして、翌13日の朝、日テレは朝の情報番組『ZIP!』と『DayDay.』の2番組でも、この会見を専門家の解説付きでしっかり取り上げたのだ。
特に『DayDay.』については、ニュース解説記事を配信するメディア「The HEADLINE」の石田健編集長が、
「(再発防止特別チームが)第三者委員会のようなものだというふうに言っていますが、このチームの目的だったりチームのメンバーの構成を考えても、十分な検証に至るのだろうかと若干の疑問が残る」
と、各所で指摘されている問題点に言及。