■メリー喜多川氏からの猛烈ダメ出し……

 鈴木氏と番組プロデューサー、番組演出は、生放送で5人が言う言葉を、本人たちにヒアリングを行なったうえで紡ぎ出していった。これまでファンに夢を与えてきた彼らに悲しい言葉を言わせたくなかったという思いから、鈴木氏が形にした台本は、解散騒動で迷惑をかけてしまったことに対する謝罪の言葉だった。

 ところが、生放送1時間前に「ソウギョウケ」のトップの1人で、超巨大プロダクションを作り上げてきた女性から台本に猛烈なダメ出しがあったと、小説では綴られている。そして、そこには生放送の中で“メンバーが絶対に言うべき言葉”が指示されていたという。

「名前こそ出ていませんが、“ソウギョウケ”はメリー喜多川氏(享年93)ですよね。鈴木氏やプロデューサー、演出は誰にでも優しい“ツヨシ”を頼り、彼にその言葉を言ってもらったんです」(前出のワイドショー関係者)

■SMAPファンの抗議にキンプリファンも“共鳴”

 2016年1月18日、草なぎは生放送で「みなさんの言葉で気づいたこともたくさんありました。本当に感謝してます。今回、ジャニー(喜多川)さんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、いま僕らはここに立ててます。5人でここに集まれたこと、安心しています」とコメント。

 この言葉で、木村とそれ以外のメンバーの1対4の構図が浮き彫りになり、木村はSMAP解散の“戦犯”に認定されてしまった。

「草なぎさんが“生贄”になってしまったわけですが、あの生放送の衝撃はいまだにSMAPファンの心を苦しめているわけです。そしてこのSMAPファンのハッシュタグでの抗議にKing&Prince(キンプリ)ファンも共鳴しているんです」(前同)

 ツイッターで「#SMAPのいちばん長い日」と検索すると「心がザワザワイライラする。ジャニーズ事務所がSMAPとキンプリにした事は全く一緒」「やはりあんな事あってはならなかった J事務所はまた同じ事を現在進行形でKing&Princeにしています」「SMAPは壊された。そして今、新たに壊されようとしているグループがある」と、キンプリと絡めたツイートが多数ヒットする。

「急転直下の強引な退所劇、そして4対1、3対2で人数は違いますがメンバー間の分裂など、たしかにSMAPとキンプリの立場や状況は、重なる部分がありますよね……」(同)