■最終回で本筋の事件は解決しない?
一方で、いつも通りトリックにはツッコミの声が。犯人は継秀で、清香が夫が罪に問われないよう電話の録音を消したときに、ボタンに塩が付着していたことが証拠となったのだが、「被害者は料理中に冷蔵庫の掃除を始めて中毒死したってのに、死ぬ直前に電話触ったときなんでまだ指に塩ついてるん?」などの指摘があった。
毎回の事件は相変わらずだが、次回は15分拡大の最終回。物語全体の本筋となっている十崎(森山未來/38)との決着が期待されるが、こちらは噂されている映画版に持ち越されるかもしれない。いわゆる“続きは映画で”パターンだ。
「次回のゲストは北大路欣也で、娘婿の殺人事件に関わってくるようです。大物俳優が出演するだけに、こちらの事件を適当に流せないでしょうから、十崎を追い詰めるという本筋は進まず、映画に持ち越される可能性は高いですね」(ドラマライター/ヤマカワ)
しかし、映画版につなげるにしても、視聴率的にはどうにも物足りない。最終回で12.8%を出さなければ、全話平均は1ケタ台になってしまうからだ。キムタクドラマとしては、昨年4月期放送の『未来への10カウント』(テレビ朝日系)の11.0%を下回り、木村ワーストの数字になりそう。もはや、木村拓哉という名前で数字が取れる時代は終わったのかもしれない。