かつて“2時間サスペンスの帝王”と呼ばれるも、2時間ドラマ枠の消失で1年以上仕事がない大御所俳優を船越英一郎(62)が演じるドラマ『テイオーの長い休日』(東海テレビ制作、フジテレビ系・土曜23時40分~)が注目されている。

 フジテレビ関係者が語る。

「船越さん自身が全民放キー局の2時間ドラマに出演したことがあり、業界内での呼び名は“ミスター2時間ドラマ”。ですが、テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』は2017年4月で打ち切り、TBSの『月曜名作劇場』は2019年3月末で終了しました。レギュラー放送されている2時間ドラマがお茶の間から消えた今、あの船越さんが“2時間サスペンスの帝王”役を自ら演じるとは思いませんでした」

 5月29日、都内で行なわれたドラマの制作会見に出席した船越は、

「使い古された俳優を面白がってくれる、スタッフの皆さんからのラブレター」

 とオファーに感謝していたが、実際は出演が決定するまで紆余曲折があったようだ。

「番組制作には船越さんが所属するホリプロが関わっていて、主演ありきで企画が進められました。作品の方向性が決定した後に船越さんにオファーをしたところ、“2時間ドラマをバカにするような作品には出られない”と船越さんは拒否したそうなんです」(前同)