■中居正広は「同じ派閥」のキスマイを全面バックアップ
キスマイは元SMAPチーフマネージャーの飯島三智氏が管轄した“飯島派”のグループであり、中居をはじめとするSMAPメンバーとの共演も多かった。キスマイのグループ内ユニット・舞祭組も中居の言葉をきっかけに誕生している。
2013年10月放送の『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)に中居がゲスト出演した際、フロントメンバーの北山、藤ヶ谷太輔(35)、玉森裕太(33)の3人に比べ、後列の横尾渉(37)、宮田俊哉(34)、二階堂高嗣(32)、千賀健永(32)の4人にスポットが当たっていないことを指摘。
中居はその場で4人で曲を出すことを提案。さらに4人のユニットに「ぶさいく」と命名し、これにジャニー喜多川氏(享年87)が「舞祭組」と漢字を当てたのだ。デビュー曲の『棚からぼたもち』は中居が作詞作曲のみならず、振り付けやMVの企画・監督まで担当した。
さらに中居は自身が体調不良で芸能活動を休止した際、藤ヶ谷を『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)などの代打MCに起用するなど、藤ヶ谷のMC能力を買っていた。そして今回も北山を含め、キスマイメンバーを先輩としてしっかりと激励したのだ。
■キンプリはすべてを自分たちで決める「孤高のグループ」
前出の芸能プロ関係者が続ける。
「キンプリは、平野さんを中心に全員の意思としてジャニーズ事務所サイドに1つ、グループの活動について“約束”を取りつけていたといいます。それは“全部、やることを自分たちで決めます”ということ。
事務所サイドのマネジメント方針だけに縛られずに、自分たちでしっかりと仕事を選びたい、やることを決めたい、ということですね。実際、デビュー曲『シンデレラガール』についても、それを感じさせるエピソードがありました」
キンプリの代表曲ともいえる『シンデレラガール』だが、2022年5月発売の『MORE』(集英社)によると、候補が200曲近くあったなかから、メンバーが自ら選んだという。
さらにキンプリは「考え、選ぶこと」を重要視しており、舞台裏でもほとんどの作品の制作に参加し、話し合いを常に重ねていることを同誌で明かしていた。
永瀬廉(24)は、2022年10月にラジオ番組『永瀬廉のRadioGARDEN』(文化放送)で、キンプリを「僕の肌感覚的に、こんなデビュー当初から全員がこんなに集まって、グループについて、楽曲、MV、衣装とかも含め、話し合っているグループってなかったと思う」と自ら評していた。
「キンプリは全部自分たちで決めるという特別なグループでもあったわけですが、その“孤高さ”が、3人の脱退のところでは裏目に出てしまったのかもしれませんね……」(前同)